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文字数 449文字



目覚ましよりも先に目が覚めた朝
この前までは明るさで目が覚めてたのに
外はまだ薄暗くて営みの音も遠いから
夏が終わったのだと気付かせる
少し寂しく向かえるいつもの時間
微睡ながらもルーティンは
体の隅々が覚えているようで
必要な場所 必要なモノは
まだしっかり目が開いてないのに
一通り僕を通り過ぎていく
カーテン越しでも外の気持ちよさが
やっとお出ました日差しと共に
僕のところへと運ばれてくる
温かい紅茶と共に取り入れて
悩む服装に部屋が埋め尽くされた
街には2つの季節が少し同居していて
しばらくせめぎ合いをするのだろう
僕はその波に揺られながら
しばらくその駆け引きに翻弄される
かつてはもう少し季節の輪郭がしっかりと
しかも個性豊かにそこにあったけど
今はどこも境界線は曖昧で
昔一番好きだった季節は
駆け足が得意になっているらしい
たくさんそうやって僕も僕らも
いろんなモノやいろんなコトを
諦めていかなきゃ前に進めない
無くなってしまいそうな秋は
いつか戻ってくるかもしれないけど
僕の今日は今だけのものだから
できれば後悔しないで歩いて行こう
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