文字数 512文字



マラソンが一番苦手だった
そもそも運動が苦手だから
短い距離なら辛さが
すぐに終わるけれど
どんどん置いてきぼりされた後に
抜かされて挙句に終わるまで1人舞台
こんな色んなことを試される
そんな時間が遅くなればなるほど
酸素が行き届かなくなった頭には
どこがゴールなのかすら
考える余力を持てずに彷徨って
しばらく身動きの取れない
ただの屍になって大地に溶け込む
終わりの見えないそんなモノを
人の道が続くようにあるのが
いまだに慣れないしこれからもきっと
でもひとつだけずっと
こんな大人になってから
休まずに続けているものがある
初めは数日で無理だと思ってた
気づけば自分には信じられないほど
長く長く続けている事ができた
たった1キロのマラソンに
根を上げて転がるような
根性なしのヘタレが
こんなにがんばれるなんて
思ってもなかった
そうだ自分のためじゃないから
例え裏切られたとしても
自分以外のために始めたから
こんなにも長く携わっていられる
人は1人でも生きられるけれど
誰かのためにと強く思えば
割と長くがんばれるんだと
今頃になって気づいた
ちょっとだけ遅くなったけど
本当はもう少し早く知りたかったけど
でも継続するのは大変だけど
何だか続けられた自分を
今日は心から誉めてあげたい
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