１７

見たい世界と見えない世界
その途中を行ったり来たり
望んでも努力しても
見えない人には見えなかったり
大切な誰かが何年も探しているのに
通りすがりのふとしたことで
覗けてしまって心の準備が
追いつかない時もあったりする
そんな大きな出来事も
自分じゃそこまで欲してないと
それをあの人に伝えるべきか
そっと心の中にしまっておくべきか
扱いに困ることもある
天職や適職のカテゴリーが
同じだったら悩まなくてもいいのに
大抵あのスーパースターには
足元にも及ばないけど
近くまでなら行ける事もある
苦手で面倒で遠ざけてた事なのに
自分が一番上手にできる事もある
もし神様がいるのなら
きっと意地悪してるのだろう
あっち側の世界がよかった
でももしその住人たちが
僕らのこの場所を羨んでたとしたなら
本当の答えは本当の居場所は
一体どこにあるのだろうか
今日もどこかでこの矛盾の波に
揺られて悩む誰かの夢が
一つ星になって光だした