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文字数 338文字



新しい世界を見つけると
心が騒がしくて眠れない
大抵のことは誰かが
見つけたり作り出してくれたり
他人任せの副産物
それでも十分に味わえるし
底なし沼の僕らの渇欲を
数日くらいなら満たしてくれる
でもそれを自分で見つけた時の
その高揚感と充足感には
変え難いものがある
広がりゆく世界は
僕のちっぽけさを
実感させてもくれるけれど
そんな事を忘れさせてくれるほど
甘美な誘惑で僕を縛り付ける
新しい世界の鍵は
そんなに簡単に手に入らないと
諦めて過ごしてきたのに
鍵は僕が自分で閉めていただけで
割と簡単な作りで
例え小さな子供でも
割と簡単に開くようにできてた
必要だったのは
知識とほんの少しの勇気だけだったのに
長く遠回りしたからこそ
クソみたいな後悔を飲み込むほどの
物凄いものに化けそうな景色が
ドアの向こうに広がっていた
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