第4話 まず、やる

文字数 860文字

 若いころに比べ、随分物欲がなくなりました。でも、欲しいものが連鎖することもあります。安価なら、同時購入。ネットでポチリ。

 ブーン、ブーンと1本の歯に対して2秒ブラシを充てるだけ。ついに電動歯ブラシを手に入れた。初めて使ったときは、振動が頭蓋骨まで響いた感じがして驚いていたが、もう手磨きに戻れないくらい気に入っている。より綺麗に磨きたいと力を入れた途端、注意喚起の振動に変わる。ただ歯ブラシを持っていればいい。

 ある日、スマホの動作が重くなり、本体が直ぐに熱くなるようになった。投稿したてのころだったので、使えなくなっては今までの苦労が水の泡……スマホショップに駆け込んだ。定員さんは復旧を試みてくれたが、今ひとつ頼りなかった。『買い換え』 を念頭に一旦持ち帰ると決めて、ついでに気になっていたスマートウォッチの説明を受けた。文字盤にスマホの機能が集約されているのはなんとなくわかっていたが、使い勝手はどうなのか。

 林檎のマークのソレは、私の目には厳しかった。そして手首にも大きい感じがした。残念。縁のないものか…… しばらくしてネットの通販サイトを見ていたら、いろいろな種類のスマートウォッチが出ていた。しかもピンキリで。林檎のマークの価格しか知らなかったので、オモチャくらいの価格のものに目が釘付けになり、ついには購入。文字盤はベルトと同じ幅で、ブレスレットのようなサイズ感も良かった。

 手元に届くと、商品と英語で書かれた説明カードが入っていた。「えっ?訳すの?」 この手のものは、ネットに説明がある筈。一瞬の不安を打ち消し、ネットで検索。あるある。ふんふん。頼る子どもも居なくなった今、まずは自力で。壊れても悔いなし。そのためのオモチャ価格。ところが、この

とても素直にわかりやすい

だった。私の欲しい機能を網羅して、充電も簡単。毎日が楽しい。

 家電やIT製品は、頭から苦手意識が先に立ちます。今回の経験で少し自信をつけました。まずは分かるかどうかの判断ができるところまでの説明を辛抱強くやってみようと思います。
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