第29話 タコで〜す

文字数 909文字

 残暑厳しい日々。皆さま、お身体大丈夫ですか?人の居ないところでは極力マスクを外しましょ。マスクの中は自分が出した二酸化炭素でいっぱいです。脳みそも温まって、精度が落ちるみたい。byいつも聴いているラジオのプチ情報から。

 そんなラジオ番組を聴きながら、今朝もウォーキング。しばらく雨続きだったから、お休みの分を取り戻すかのように、もとい、少し増えた体重を戻すために午前5時45分スタート。ここ数日、同じルートで歩いている。景色はそんなに変わらないが、蛙や蝉に替わり、虫の音が随分派手に聞こえた。姿が見えてもたぶん何虫かわからないだろう。トンボは別。青い胴体だったからシオカラトンボだと思う(ネット調べ)私が確実に分かるのは、家でお目にかかる害虫たちぐらいだ。

 最近、ウォーキングのときに時々手の指を爪で押して浮腫みを見るようになった。30分ほど歩くと爪の跡はしばらく消えない。水分不足も原因の1つらしいので、ドリンク剤くらいの水筒を持つように。指を見つめてしばらく……「タコ無いじゃん、タコ」タコとは『ペンだこ』のこと。いつの間にやら右手の中指から消えたいた。

 案外見ているようで見ていない。突然無くなれば一目瞭然だが。 マジマジと見ることなんて無かったか。爪は見るのに。ペンも昔ほど使わなくなった。十代のころはペンを握るのが痛いときもあったのに。触ると爪を立ててもそこだけ感覚が鈍かったのに。今はどうか。左右の中指をそれぞれ親指の爪で押す。右の方が微かに鈍い。見た目には分からないが、そこにはタコが存在した証があった。

 私は、アラ還になったころから、なるべくペンでメモを取るようにしている。スマホに入れるよりも早いし、何より忘れることが増えたから。ややこしいが、何を忘れたかを忘れることもある。仕方ない。ペンだこを作るほどの筆記をするかどうかは分からないが、タコに再会するのも悪くないかも。

 ペンを使わなくなると、だんだん字が下手になってきますね。外見をカッコよくキメても、書いた字がアレでは……なんて思われないように、それなりに。そして、指先を使えば、認知症予防にもなると信じて、1日1回は文字を書こうと思います。
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