一文小説集「夕日」等三篇

文字数 154文字

「夕日」

 あれは夕日そっくりだが、自分の足元の影を見ると、どうも違うようだ。

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「遺言」

 夏の暑い日、兄の遺言に従って、アイスの当たり棒を、兄の墓前に供える。

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「蝉」

 夏の暑い日、蝉が「再起動してください」と鳴いているが、なにせとても暑いので、誰も再起動しに行こうとしない。
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