一文小説集「石」等三篇

文字数 151文字

「石」

 養鶏場のエースだったその雌鶏は今、心の治療のために、毎日、卵の形をした石を温め続けている。

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「気づき」

 その男はある日、妻の頬をぶつたびに自身の利き手が変わることに気づいた。

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「指」

 宝石店で指輪を眺めていた品のいい女性が突然、自身の左手の薬指をへし折った。
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