一文小説集「写真」等三篇

文字数 171文字

「写真」

　わたあめ屋の店主の家には、黒枠で囲まれた一枚の雲の写真が飾られている。

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「注意」

　お母さんの幻覚を見る薬と、お父さんの幻覚を見る薬は、一緒に飲んじゃいけないよと、その子は医者に言われている。

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「切手」

　孤独な男が、郵便局員の仕事を突然辞め、自身のおでこに切手を貼って、毎日ポストの隣に立っている。

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