倭人?
文字数 1,171文字
そのていどの軽い動機で読みはじめたから、魏志倭人伝を正確に詳しく知りたいと思った訳でない。それにしても「倭人」と名づけたのは誰だろう?
古書の読み方に詳しいのは研究者の筈で、私は一読者として彼らが積みあげた知識に寄って読ませていただける気楽な立場。ところで研究者たちの呟きのようなものを感じながら読んでいて面白く感じることも多いのです。高いプライドをお持ちの研究者はとても多くて、それが私の理解促進につながって助かってもいる。
中国古書「三国志」の時代背景は50年間程だとか。その書のなかの「魏志倭人伝」に豊臣秀吉の伝記が載っている。そうすると三国志の時代以来の長い長い歴史書だと云うことは私にも分る。倭人という言葉は「三国志」のなかの
この「東夷」はあまり褒めた言葉として日本に伝わっていないようですが、「倭」のほうは従順・慎ましい(日本人)と評価している。もちろん、日本語の字引きに依ればですよ。それで
三国志
趙雲子龍の血筋が倭に流れていないと誰も断言できず、萬葉集・巻頭歌の
本書は佐伯有清氏が著したモノで「邪馬台国への道」(吉川弘文館)とある。僅か2008文字の古書からも親しみ近づく者の眼には