(三)‐3
文字数 231文字
「バカなこと言わないでよ! 戦うって、そんなのどうすればいいのよ」
「大丈夫。ステッキにボタンが付いているでしょう。それを押してみて」
いずみはステッキを見てみた。確かに丸く小さいボタンがグリップ近くに付いていた。いずみは何気なくそれを押してみた。するとステッキの先端から丸い光る何かが発射され、次の瞬間には工場の天井を貫通し、光は遠く空へと飛んでいった。同時に、貫かれた天井の金属部材の破片がばらばらと工場内に落ちてきた。いずみは思わず驚きの声を上げた。
(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)