(二)‐6
文字数 286文字
いずみと三人は、駅へ向かう道を歩いて行き、学校からすぐの十字路の少し手前で立ち止まった。十字路の角にはずいぶん昔に廃業したと思われる鉄工所のような背の高い建物が建っていた。その入り口前に飲料の自動販売機があった。三人は自販機で飲料の缶詰を購入した。そして椿はコーヒーの缶を取り出しながら「お前はなにがいい?」といずみに尋ねた。
いずみは「別にいいです」と断ったが「おごってやる」と言われたので、「じゃあ、紅茶を」と答えた。
椿が紅茶缶を買い、いずみの方へ投げた。いずみはとっさにキャッチした。
そして歌子が目の前の廃工場の入口のドアを開け、椿とともに中に入った。
(続く)
いずみは「別にいいです」と断ったが「おごってやる」と言われたので、「じゃあ、紅茶を」と答えた。
椿が紅茶缶を買い、いずみの方へ投げた。いずみはとっさにキャッチした。
そして歌子が目の前の廃工場の入口のドアを開け、椿とともに中に入った。
(続く)