（二）‐４
文字数 236文字
とりあえずチャットを送り、十分ほど待ってみることにした。その間、別の部のクラスメートなどが、下校する姿を見送った。
するといずみは突然、声をかけられた。声の主は、不良ギャル三人組のスケバンの白浜椿だった。
「あんたさあ、最近生徒会長と仲いいよね」
仲がいいかと言われれば、確か周囲からはそう見えるかもしれない。でも実際には話を振るのはたいてい生徒会長の方であり、いずみはそれに対して答えるだけであった。だから正直言って、「仲がいい」というほどではないと思っていた。
（続く）
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