第9話 TETORAの3rdアルバム「こんな時にかぎって満月か」の『ハテナ』

文字数 1,411文字

TETORAの3rdアルバム「こんな時にかぎって満月か」の『ハテナ』を聴いて

少し前にTETORAの1stアルバム「教室の一角より」を聴いた感想を書きました。

今回は3rdアルバム「こんな時にかぎって満月か」を聴いた感想を書いてみますが、その中の最後の一曲『ハテナ』に限定して書いてみます。

『ハテナ』を聴いた感想というか解釈というか、、、私が感じたことなのでやっぱり感想ですかね。

『ハテナ』は公開されているMVなどは無いようなのでCDを買わないと聴くことができないようです。最近だと、サブスクとかの課金でオンライン配信を聴くこともできるのかもしれません。
もちろん私は発売日にCDを購入しました。

何にせよ、この『ハテナ』は、アルバム「こんな時にかぎって満月か」を最初から最後の『ハテナ』までを聴くことで最もドキドキして聴けると思います。

さてさて、前置きがだいぶ長くなりましたが、ここからが『ハテナ』に対する私の感想です。


私は色々なことに配慮しながら大人として生きています。
理性的に生きているとも言えるかもしれません。

・クライアントの価値向上に貢献するにはどうするべきか
・いかにして仕事で利益を上げていくか
・どういうやり方をすればよりよい組織になっていくか
・健康管理をどうすべきか
・どうやったら周りの人たちと上手く付き合っていくことができるか
・こういう言い方をしたら相手はどういう気持ちになるか
・できるだけフェアであるにはどうふるまうべきか
などなど、
基本的に理性でコントロールして自分の言動を決めています。

実際、私は職場では感情が無いマシーンだとか言われることがあるほどです。

そんな私ですが、それでも、感情というものもあるのです。
どうふるまうべきかということを理性で決めて行動していますが、どうすべきかとは別次元として感情も存在しています。
いや、感情というよりももっと原始的な情動というか、心のずっと奥の方の根源的な揺らぎのようなものが存在しています。

私は普段そのような自分の原始的な情動を意識せずに理性的な大人として生きていますが、時々、その正体不明な心の奥の揺らぎに意識を向けることがあります。意識を向けると、それは昔から今でもずっとそこにあり、私と共に生きているのです。

心の奥の揺らぎに意識を向けると、この世界は私の心の奥に様々な波を起こすことに気付きます。
大きな波、小さな波、嬉しい波、悲しい波、恐怖の波、安心の波、、、
この世界には自分の奥深くにあるドキドキの鼓動を変化させる波があるのです。

良い事も悪い事も自然現象も私の心の奥を揺らがせ、鼓動を変化させます。
人にやさしくされたときも、人に意地悪をされたときも、晴れの日も雨の日も、満員電車に乗ったときも、知らない人とすれ違ったときも、心の揺らぎがあるのです。

この心の奥の揺らぎはとても素直で、可愛らしいのです。
365日私と共にあるこの心の揺らぎに気付いてしまったら、それはもう愛しいのです。

そして、そんな愛しい私の心の奥の揺らぎを生じさせるこの世界のあらゆる出来事が大切に思えてくるのです。

そんなときは、この世界の
♪ どんなものにまで優しくしそう ♪
♪ どんなものにまで優しくしてしまいそう ♪
なのです。

『ハテナ』はそんな歌なのです。私にとっては。

興味があればTETORAの3rdアルバム「こんな時にかぎって満月か」を聴いてみて欲しいですね。

神山ユキ
2022.10.22


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み