第4話 漫画喫茶に行きたい

文字数 1,018文字

漫画喫茶に行きたい

近頃、漫画喫茶に行きたい、と思っているのです。
読みたい漫画があるのです。

『闇のパープルアイ』、『ドクターストーン』、『進撃の巨人』、『働きマン』、『ポーの一族』などなど、なんとなく読みたいと思っているけど読んでいない漫画が溜まっているのです。で、どれも持っていないし、買うと本棚を占領して邪魔になるから漫画喫茶で読みたいと。

ならば、行けばいいじゃないか。
簡単な話です。
だが、行かない。

大人は忙しいのです。
今も、休日にも関わらず仕事をしている最中だし。

漫画喫茶に最後に行ったのはいつだろうか。
おそらく4,5年前かな。
あの日は、出勤途中に人身事故か何かで電車が止まってしまって、動き出す時間が未定だったので、途中の駅で降りて駅近くの漫画喫茶で午前中を過ごしたのです。
あのとき読んだのは『暗殺教室』だったな。

週に1回くらいは半日を漫画喫茶で過ごしたい。
いや、漫画に限らず名作とされる映画を見たり、活字の本を読んだりしてゆったり過ごすのもいいな。
近頃そんな欲望が渦巻いているのです。
実現させようと思えば実現可能なんだけど、なんで実行しないのだろうか。

実際問題、忙しいというのはあるのです。
弁理士の仕事がなかなか忙しい。
だから今日も休日に仕事をしているわけで。。。
もっと暇だったら間違いなく漫画喫茶に行っているだろう。

だが、仕事が忙しいといっても週に1回、半日の時間が取れないほどではないはずだ。


メンドクサイ、というのもある。
やってみたいことでも、実際にやろうとするとメンドクサクなるというあの不思議な病に侵されているのかもしれない。
いつもの慣れ親しんだ日常から外れるのはメンドクサイ。
近場で良さそうな漫画喫茶を調べて行く、それだけのことだが、わりとメンドクサイのです。
漫画喫茶の方から私に近づいてきてくれないだろうか。
それくらいメンドクサイ。

ただ、メンドクサイと思っていても、やってみるとそれほどメンドクサかったわけではなく、やはり楽しかった、もっと早くやればよかった、と思うことが大半であることはこれまでの経験で分かっている。


そうすると、やっぱりアレだな。
仕事が忙しくてやりたいことが出来ない状況にある、という状態になぜか安心を覚えている気がする。
その安心感の中にいたい。
認めたくはないのだけど、私の中にそれは確かに存在している。


今日はそんなことを考え、漫画喫茶に行く夢を見ながら仕事をしています。

神山ユキ
2022.7.16
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