(四)

文字数 230文字

 翌日、寝不足の状態で一限目の政治学の講義に出ていた。出ていたといっても、先生は来ていなかった。休講の告知は学部掲示板に出ていなかった。出席を取る授業なので、大教室は七分の六程が学生で埋まっていた。
 そのため教室内は、学生たちの雑談の場と化していた。
 僕はぼんやり教科書のページをパラパラめくり、面白そうな所だけ斜め読みするなどしていると、隣の席に、別の学生がやってきて「よう」と声をかけてきた。
 その学生は、見た目がサーファーっぽいチャラい男だった。

(続く)
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