第二の謎 ホームラン

文字数 384文字

 いくら野球オンチの私でも、ホームランのシステムは理解している。
 ファールでない打球が、ノーバウンドで一定のラインを越えると、ランナーがホームに帰るというルールだ。最低でも一点入り、最大で四点の加点が可能なアクションで、まさに野球において、もっとも花形となるシステムと言えるだろう。

 問題にしたいのはその名称である。

 ランナーがいない場合は

ホームラン。一人が出塁していると

ホームランで、三人だと

ホームランと呼ばれる。
 ここまでは理解できる。
 だが、全てのベースが埋まっている場合は、

ホームランになる。
 ソロ、ツーラン、スリーランと英語が続いていたのに、突然満塁!
 なぜ急に日本語になるのか?
 別にフルベースホームランとか、フォーランホームランでもよさそうなのに、決してそうは呼ばない。
 日本語と英語の中途半端な活用に、失笑せずにはいられない。
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