第十三の謎 キャンプ

文字数 505文字

 ペナントレースが終わり、年が明けると、各球団がキャンプを行う。
 キャンプといっても、私の想像するそれとは全く違う。
 選手たちが自らテントを張ったり、飯盒(はんごう)でご飯を炊いたりはしない。もちろんキャンプファイヤーもないし、マシュマロも焼かない。海で泳いだり、川で釣りを楽しむなどもってのほかだ。
 やることと言えば、ひたすら野球の練習だけ(とされている)。
 それを否定するつもりはない。プロなのだから、練習は必須だろうし、チームプレイを重んじれば、集団でのトレーニングは欠かせないだろう。
 だが、それはただの

宿

であり、決して

ではない。
 むしろファンサービスのために、実際に選手がファンと一緒に、本当にキャンプしたら、もっと人気が出るのではないかと、勝手に思う次第だ。

 と、ここまで書いておいてなんだが、そもそも『キャンプ(Camp)』という言葉には、「人が集まる場所」という意味も含まれるらしい。
 つまり、テントで寝泊まりしないからといっても、決して間違いではないということ。仮にギャラリーが誰一人居なくても、選手やスタッフは集まっているのだから、<キャンプ>は成立することになる。
 ギャフン!!
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