二十四日

文字数 578文字

語ることなき、普通の生活でした。
一時間五分。
いや、当たり前のように語っていますが、いえ、むしろ当たり前に語れることに成長を感じます。
白状しますと、私はタバコにある種の憧憬を感じているのです。
ですが、今の世でタバコというものは迫害される傾向にあるということでして、一度、吸って、依存して、ただでさえ危うい金銭が枯渇してしまうなんて、そう思ってたら、手を出せない代物でございます。
でも、自分が憧れている、尊敬している人たちは軒並み喫煙されており、あぁ、これはダメだ、抑えられない、そんな予感を胸に秘めながら、コンビニへ赴きまして、そこでタバコと瓜二つのお菓子を発見しました。
「ココアシガレット」、語る必要もありませんね。
それを手に取って、小銭を投げ、ポケットに入れて店を出て、岐路に立ちますと、なんだか満足感を覚えまして、ポケットに入れたまま、開封することが無かったのですが、やはり、もったいないの精神と言いましょうか、どうしても、買ったことに対しての後悔が無いように、全てを消費しようと開封しまして、そのまま口にくわえました。
恥ずかしい味がしました。
もう二度と、ココアシガレットは買わないです。
タバコに対する憧憬ばかりが増していくばかりです。
スマホ依存の脱却からタバコ依存は、さすがに笑い話にもなりません。
憧れのまま自分の胸の中に沈んで行ってほしいものです。
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