第14話 自然な防衛

文字数 163文字

 頭の中はからっぽだし
 もう何もない

 あると思っていたのは幻想で
 何もなかったね、わたし

 どうしてこうなったんだろう?
 もともと、何もなかったんだ

「中身が空虚だから
 いろんなものを受け容れられたんだよ」

 それも、もういっぱい
 容量オーバー

 もう覚えている必要はない
 忘れること
 忘れること
 それが、わたしに残された
 最後の自由
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