【滝夜叉姫と妖魔の内裏編】第1話 ついなちゃん登場の巻

文字数 7,236文字

鬼っ子ハンターついなちゃん【滝夜叉姫と妖魔の内裏編】

第 1話 ついなちゃん登場の巻

   〈登場人物〉
役(えんの)ついな(一四歳)……本名・如月(きさらぎ) ついな。方相氏(鬼退治師)。CV:門脇舞以。
通行人1……ドラマ内で最初に声をかけられた人物。「お兄(あに)いさん」。
通行人2……ドラマ内で次に声をかけられた人物。このドラマの聞き手。

※「N」=ナレーション

▶︎【鬼っ子ハンターついなちゃん】ボイスドラマ 第1話 ボイスドラマ
 https://fantia.jp/posts/1693
▶︎解説トークコーナー「門脇舞以と大辺璃紗季のドルルゥッのコーナー! 第1回」
 https://fantia.jp/posts/1732


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ついなN
論語に曰く、
郷人の儺(おにやらい)に朝服して、阼階(そかい)に立てり。
註(ちゅう)に儺(おにやらい)は疫を逐ふ所以なり。
周礼(しゅらい)に方相氏、之を掌る。

鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より──

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ついなN
ウチ、方相氏の役ついな!
一四歳の鬼退治師や!
トレードマークは金色に光る四つ目のお面に、
真っ白いツインドリルの髪、通称ドゥルル!

悪い鬼や魑魅魍魎、妖怪どもの魔の手から、
世界の平和と子供たちを守るため、
今日も妖怪退治のバトロール、頑張っとるんやで!!

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(SE:街の雑踏)

ついな
「はらったまー、きよったまー
はらったまー、きよったまー
とざい、とーざい〜〜
右や左の旦那さま、
じーちゃんばーちゃんお孫さん、
揃ぉったところで鬼遣(や)らい〜〜♪
どーまんせーまん、どーまんせーまん
はらったまー、きよったまー」

ついな
「……あっ、あっ、ちょっと……、ちょっと…、
ちょっと、そこ行くお兄(あに)いさん!
そこのじーちゃんばーちゃん連れのアンタや。
そうそう、そこの不景気な面したアンタや、
ちょっと待ったって!
大事な話があんねん、ウチのお話、聞いてや……」

(SE:街の雑踏)

ついな
「……早速やけど、鬼退治!  鬼退治はいらんかえ!?
楽しい鬼退治、愉快な鬼退治、紳士の社交場・節分追儺(ついな)の鬼退治!
今なら安うしとくで〜! 三百円ポッキリや!!
ええ子おるで、どやっ!!!
ウチのことやけど〜!!

ついな
「……って、何キョロキョロしとんねん?
ウチはここや、ここ!
そっちやない、もっと目線下! あー、も少し下。
そうそう、よしよし」

ついな
「改めて、よろしゅーな!
ウチは方相氏の役ついな!
ナリはちょこっとばかり小さいけど、
こー見えて、いっぱしの鬼退治師なんやで!
訳あって、今は見習いの身やけどな……

……って、ちょ、ま、待ちーや!
何でいきなり逃げんねん??

ついな
「安心せい、ウチは怪しい者ちゃうで!
ツボやら変な複製原画やら売りつけたりせーへんから、大丈夫や!

……え? 見るからに怪しい??
触れちゃいけない子っぽい? 見ちゃいけません!?

ナ、ナニゆーとんねん〜っ!
こんなかっこいい大人のれでーを捕まえて、
痛い子扱いとは何や〜!」

ついな
「……え?
妙ちきりんな四つ目のお面に、時代錯誤で大仰な着物、
変なぬいぐるみを2匹連れた上、
ちびのくせにでっかい矛に盾なんか持って……、
どこのチンドン屋から逃げてきたんだ、
この素っ頓狂なろりっ子は……やてぇ?!?

だーーーっ!! だ、誰がろりっ子や、誰が!
ウチはこー見えてもう一四歳やでっ。
大人のれでーゆーとるやろ!」

ついな
「それに妙ちきりんなお面とは失敬な!
このお面は大事な大事な方相氏の面なんやで。
名前はディクソン♫ 正当な方相氏の証や!
おじーちゃんからもらった、ウチの大切な相棒なんやで♫」

それからこっちのぬいぐるみは、
赤い方が前鬼(ぜんき)、青い方は後鬼(ごき)!
ウチのお供、兼、小間使いや♫
まあ、いっつも勝手なことばかりする行儀の悪い奴らやけど……。

そしてウチは、
鬼退治のプロフェッショナル『方相氏(ほうそうし)』の末裔、
現代に生きる『鬼ハンター』やで!
どや、かっこええやろぉ〜!?

ついな
「……え、その『方相氏』ってのは何なのかって?
よくぞ聞いてくれました!

えーか、方相氏っちゅーのはな……その昔、
節分の豆まきの元になった
『追儺(ついな)』の儀式っちゅーお祭があってな、
その式に登場する『鬼を退治する』鬼神のことなんや!」

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ついなN
昔々……、千年よりもさらに前、
平安時代以前から、追儺の儀式は帝のおわす宮中で、
年に一回節分の夜に、それはそれは盛大に行われておったんや。

方相氏は、黄金四つ目の仮面を被り、
黒い衣に朱色の裳(もすそ)姿で、
右手には矛、左手には盾を持ち、
たくさんの童子や貴族たちを引き連れて、
悪い鬼を懲らしめて回る正義のヒーローやったんやで……!

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ついな
「ウチは、その方相氏の末裔なんよ♫
この衣装と矛と盾、そしてお面がその証。
どや? 単なる厨二病ちゃうゆーことが分かってきたやろ?

え、信じられない? 
くぬぬっ…!」

ついな
「よっしゃ、せやったら、
ウチがホンマもんの方相氏やってことを証明するために、
特別にウチの神通力を見せたるな!
そしたら信じてくれるやろ?」

ついな
「そやな〜……、
よし、ここはひとつ、『千里眼の術』を使ったるで!
ウチがアナタのお悩みをズバリ見抜いて解決したるわ♡

ウチの見たところ、アンタはモノノケに取り憑かれとる。
その不景気な顔がその証拠。
このままでは命の危険が危ないで!
ウチがばっちりバケモノの正体を見破ったるから、安心してな♪

──って、ほんまに大丈夫なんかって?
安心してや、術の方はちぃっとばかり我流やけど、
ウチの法力はピカイチや! 
安全第一・天地無用、歩行者優先・でっどまんうぉーきんぐ、
死人もそんなに出してないで♡
仮に地獄に堕ちたっても、反魂(はんごん)の法でホレ、元通り♪
たまに失敗して、鬼になったりもするけどナ! 
ちゅー訳で、まずはこの契約書にサインを……」

……あー、こら、逃げるな!!
前鬼・後鬼! 手足を押さえろ! よっしゃ!
行くでディクソン、『方相眼』の術っ!!

(SE)しゅわしゅわしゅわ〜

ついな
「よーしよしよし、見えてきた、見えてきたで〜〜、
まず、お兄いさんの住んどる家が見えてきた。
それによると……
ズバリ!
あなたの家の庭には、松の木が生えているでしょう!!

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(SE・心の声)

ついなN
ふふふ…、これは詐欺師もよぉ使う鉄板の高等心理テクニック…!!
「生えている」と答えたら、
「やはり! 思った通りでしたね、
 あなたのお悩みは、全てその松の木のせいです」
と答えるねん。
逆に「生えてない」答えたら、
「それは良かった!
実は松の木が生えていたら、大変なことになるところでした」って、返すねん♫
どう答えても、相手はウチの術中にハマるっちゅーカラクリや……
古典的な心理トリックやけど、これは完璧な策やでぇ……!

(心の声終わり)

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ついな
「……ほぉほぉ、
あなたの家の庭には、今は松の木なんか生えてない、と。
おお、それは良かった!
実は、松の木が生えてないことで気の流れが……

……って、え?
松の木やないけど、
庭に、ナンジャモンジャの木が生えてる?
ナ、ナンジャモンジャって、な、何じゃ?!

ついな
「え、えっと……、
ナ、ナンジャモンジャの木が生えとることで、
あ、あなたの運勢はえっとぉ……、
モ、モンジャ焼きが食べたくなるでしょう…!

……って、えっ?!
キソウテンガイの木も生えてる!?
キソウテンガイって何じゃもんじゃ!?!?

ついな
「え、えと…えとぉ…っ!
キ、キソウテンガイの木が生えていることで、
あ、あ、ああっ…、あっ、あなたの運勢は、
とっても奇妙で騒々しくて、てんこ盛りな、
ナ、ナ、ナイスガイな運命になるでしょう…!!!」

ついな
「…って、えっえっえっ?!
ラフレシアの木も生えてるぅ?!?!
ラ、ラフレシアってそもそも木やったっけ!?

えっと……えっとえっと、
あ、あなたの運勢は、ラ、ラフレシアの木が生えていることで、
ラフレシアっぽい臭みがどろり濃厚ビターテイストで、
ふわとろ風味がお口でとろける
運勢のIT革命やぁ〜…みたいな……」

ついな
「って、えええーーっ!?
ス、スマトラ大コンニャクの木も生えてるうぅっ?!?
あ、あなたの運勢はスマトラ大コンニャクの木が生えてることで、
大きな糸こんにゃくでモンジャ焼きを……

……って、もうえー加減にせ〜〜っ!!
おのれの家は植物園かいっっ!!!!

ついな
「……むっ、な、何やっ、その疑いの目は!?
何やて? 超あやしい!?
神通力なんて本当にあんのかやて?
く、くぬぬっっ!
あるもん! 神通力あるもん!!
ウチは由緒正しいほんまもんの方相氏(ほうそうし)やでっ!
ちょ、ちょぉっとばかり千里眼の術に失敗したかて、
お、鬼退治するのに関係ないもん!!

ついな
「…………あれ…ちょ、ナニ泣いとんねん?
え、かわいそう??
こんな小さいのに、よよよ???
ちょ、どこに電話しとんねん!? わ、や、やめてっ……!!!
◯◯◯◯(ピー!)は堪忍してや〜っ!!!
わーーーー?!?!」

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ついなN
凡(およそ)物の化するや、石の燕となり、
筆の蟋蟀(こおろぎ)となるは、よく化すといふべし。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』序文より──

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(SE:街の雑踏)

ついな
「ぜぇっぜぇっ、はぁっはぁっ……」

ついな
「ふうっ……、あやうく補導されるところやった……。
せやけど、せっかく掴まえたお客に逃げられてもーた。
どーにもこうにも、力を封印されて以来、
調子が出なくて困るな……!」

ついな
「ところで……、
さっきからそこでウチの話聞いとった人、
何か言いたげな顔しとるな!
アンタや、アンタ!
言いたいことあるなら聞いたるから、はっきり言いや!」

ついな
「…ん? 本当にウチに神通力なんかあんのかって?
さっきの人がバケモノに取り憑かれてたようには見えない?
いっしょにいたお爺さん、お婆さんも人が良さそうだったし?
確かにそーやなぁ……──って……」

ついな
「アンタにも『見え』とったんか──。

フフフ……。ええ勘しとるな!
普通の人やったら、あのじーちゃんばーちゃんは見えへんとこや。
せや、あの二人こそ、
さっきの人に取り憑いとった『モノノケ』やでぇ」

ついな
「……よぉ分からん? 証拠はあんのかって?
もちろんあるで!
あんたも聞いとったやろ?
さっきのお兄(あに)いさんの家の『異常な状態』を。

普通の家の庭に、ナンジャモンジャとキソウテンガイと、
ラフレシアとスマトラ大コンニャクの木なんか生えへん」

ついな
「これは、モノノケの仕業やで!

ちゅー訳で、ちょっとこの巻き物見てみ♪  (SE:しゅるる)
大きな恵方巻き?
ちゃうわっ、これはウチの妖怪『虎の巻』。
先祖代々受け継いだ、どんな妖怪のことも載っとる秘伝の書や。
それによると……あのじーちゃんばーちゃんの正体は……」

ついな
「ずばり『木魅』(こだま)や!!!」

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ついなN
百年の樹には神ありて、かたちをあらはすといふ。
鳥山石燕『画図百鬼夜行』より──

ついなN
鳥山石燕は江戸時代中頃の浮世絵師。
妖怪画を手掛けたことでつとに有名である。
現代の妖怪絵や妖怪研究に多大な影響を残す偉大な絵師の一人で、
『画図百鬼夜行』は石燕の名を世に知らしめた、
妖怪画集の第一作目であり、石燕の代表作の一つである──

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ついな
「『木魅』(こだま)はその『画図百鬼夜行』に登場する一匹目の妖怪や!
源氏物語にもその名が出てくる古〜いモノノケなんやで。
石燕センセの絵では、
木魅は古い松の木を世話する老夫婦の姿で絵描かれとる。

……そして、さっきのお兄いさんの家の庭は、
あの一見好々爺風のじーちゃんばーちゃん──、つまり、
木魅の妖力の影響で、植物が異常繁殖してたって訳や」

ついな
「……ん? でも何で木魅がさっきのお兄いさんに
取り憑いとるのかって?

詳しいいきさつは分からんけど、おおよその察しはつくで!
さっき、あのお兄いさん、ウチの質問に、
『今は松の木は生えてない』って答えてたやろ?

つまりそれは、『以前は松の木が生えていた』、っちゅーことや。

どや? 話の筋が見えてきたやろ?

おそらく何らかの事情で、あのお兄いさんは、
古い松の木を不用意に切り倒したンや」

ついな
「木魅は、樹霊百年を超えた老木に宿る樹の精。
いわば主みたいなもんや。
それを安易に切り倒す者には祟りがあるというで……!

あのお兄いさん、不健康そうな顔しとったやろ?
アレは、妖怪に生命力を吸い取られとるってことや。
あのまま放っとくと、やがて精力を吸い尽くされて、
いずれはラフレシアか、スマトラ大コンニャクにされてまうで…!!

(SE:どかーーん!
    突然の爆発音。建物が破壊される音。道行く人々の悲鳴)

ついな
「わっ、こらまた、大層な……!?
見てみぃ、巨大植物がビルを覆い尽くしとるっ!!!
マ○モスフラワーや! って怪獣映画かいっ!」(ビシッ)

ついな
「……ん? 早く逃げよう?
せやな、これは一般人は安全なところに逃げた方がええな……」

(SE:爆発音)

ついな
「おーおー、ビル吹っ飛んだで!
派手やな〜。木魅さまがお怒りや。
──お、何やら巨大な触手がこっちに伸びてきたで?」

(SE:にょろにょろ)

ついな
「せやけど……、お生憎♡ 
まだるっこしいより、
ウチは『こういう方』が得意なんや…♪」(ニヤリ)

ついな
「……木魅はん、お怒りの事情は知らんけど、
無関係の一般人を巻き込むんは、
ちょっとおイタが過ぎるようやな…♪
この方相氏・役ついなが鬼やらいしたる!
話は後で聞いたるでっ!!

(SE:法力の集中する音。ごごごご)

ついな
「行くで、ディクソン……! 『方相閃・斬!!!!』」

(SE:ちゅどーん! 必殺技の爆発音。ビルごと妖怪が吹っ飛ぶ音)

ついな
「えへんっ♡ どやっ…!
見事なもんやろ? 細かい術は苦手やけど、
力押しの相手には、一切負ける気はせーへんで!!

ついな
「そして見事妖怪だけを吹っ飛ばして……、
妖怪だけを……って、あれ…………?
ビル…無いなぁ……
ビル…どこ行ってもーたのかなぁ……?
瓦礫いっぱい……てへへ…♡」

(SE:救急車とパトカーの音)

ついな
「わっわっ、わーーーーっっ!?
け、け、警察来よったっ!!?
ちょっ、ウ、ウチは悪さする妖怪をやっつけただけやで!?
く、く、くぬぬぬっっ!
これはアカン、ずらかるで!!

ついな
「そ、そや、そこの人!
さっきからウチの話聞いてたやろ、
警察にはウチは無実やって、説明しといたって!

ウチ、大事な旅の途中やから、
ここで捕まる訳にいかんねんっ!
頼むで!!

ついな
「苦情は京都の如月庵(きさらぎあん)っちゅーお寺で受けるから、
そっちぃ連絡してな!
おじーちゃんの寺やねんけど……。

ウチはこれから、神奈川県の厚柿市(あつがきし)ゆーとこに
行かなあかんのや!!
じゃ、じゃあ、うまく誤魔化しといてな!」

ついな
「それじゃ頼んだで〜〜〜〜!!

ほれ、急ぐで、前鬼・後鬼……!
遊んどる場合か……!」  (FO)

(SE:パトカーの音)

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ついなN
方相氏──、それは鬼を祓う鬼神である。
平安時代には一世を風靡した追儺式と方相氏であったが、
後世、方相氏は鬼と同一視され、
やがて方相氏自身が追われる身になっていったという……。

そして現代の方相氏もまた──


ついな
「……って何でウチが追われんねーーーん!?
これから、ウチの活躍、楽しみにしたってな!」


おわり

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※この脚本を用いた、門脇舞以さんらプロの声優の方々によるボイスドラマも配信しております。
 ぜひご視聴なさってみてください! https://fantia.jp/fanclubs/326
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登場人物紹介

ついなちゃん 

役ついなこと、ついなちゃん(本名:如月ついな)は、現代に生きる鬼退治師「方相氏」(ほうそうし)の末裔の女の子。

「方相氏」とは、古代節分の儀式「追儺式」(ついなしき)に登場する、鬼を退治する鬼神。ついなちゃんは方相氏の証である黄金四つ目のお面を被り、矛と盾を手に、お供の前鬼・後鬼を引き連れて、日夜わるい妖怪退治に奔走しています☆

どんなに挫けそうになっても負けじと頑張る、14歳の女の子ついなちゃんをぜひ応援してあげてね!

前鬼(ぜんき)・後鬼(ごき)

今から1300年前、修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)に仕えたという夫婦の鬼赤い方が前鬼で旦那青い方が後鬼で奥さん)。

ついなちゃんのお伴の鬼で、初代前鬼・後鬼の魂がぬいぐるみに取り憑いたもの。

日々ついなちゃんにセクハラをしつつ、何かとサポートしています。

修験道大本山・吉祥草寺公認の前鬼・後鬼です♫

ディクソン

ついなちゃんが被っているお面(方相面)。黄金四つ目で正当なる方相氏の証。

昔は、ついなちゃんのおじーちゃん(先代の方相氏)が被っていました。

ついなちゃんの守り神的な存在で、ついなちゃんが方相氏の技を使う際、いつも霊力的に補佐しています。無口だけど、気のいいナイスガイ!

滝夜叉姫

千年の眠りから甦った鬼姫。かつて朝廷に反逆し討伐された平将門の第三女であり、自らも名にし負う大怨霊。七十年ほど前、将門復活に合わせ、自らも復活しようとしたところを、ついなちゃんの祖父・如月宝庵により京都・丑寅の某所に封印されましたが、現代に至り、ついなちゃんによって解放されてしまいます。

ついなちゃんの霊力の大半と「声」を奪い、「妖魔の内裏」建造を目論む、『滝夜叉姫と妖魔の内裏』編の強力な大ボス……なのですが、実はファザコンおバカ幼女でもあったり。

ハンザキ

滝夜叉姫配下オオサンショウウオの妖怪。ぬめぬめした巨大な体躯と伸びる舌が武器。

身体を半分に裂かれても生きているという強靭な生命力が名前の由来。

意外と苦労人という噂も……!?

イラスト&キャラクター原案・紅音屋本舗様。

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