ハロウィンナイトカフェ
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nakumoaya
トリックオアトリートー!お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうよー!
お菓子ないんだ、ごめんね?それに、君からの悪戯なら大歓迎。
きっと出会う前からやっているのだろう。あいつにとってあれが何回目なのか分からない。きっと100回以上、300回以上?吸血鬼の命は永遠で、あいつは300年以上生きているから、きっとそれくらいはあり得るだろう。飽きないのだろうか。)
はあ……甘い、甘すぎる、胸やけがしそう
え?甘いって、その珈琲ブラックでしょ?甘いわけないでしょ
持ってるって言っても自分の用の飴だよ。他のやつにあげるなんて嫌に決まってるでしょ?なくなったら嫌じゃん
それがハロウィンなんだけどなあ……ハロウィンのたのしみ全然味わってないね、お前
楽しいよ、すごく
そうなんだ?毎年お前とこうしてこのカフェでハロウィン過ごすの俺も好きだなあ、もう3回目か
俺とは3回目だけど、お前はもっと前からそうやってハロウィン過ごしてたの?
まあね、100年くらい。
こいつは、人間の女を愛してその血だけを吸って、他の血を吸えなくなるのを恐れてる。
それ故に、殺してしまうかもしれないことを。
だから、真剣に恋をしない。
……恋をするなら、死ぬこともない俺にしとけばいいのに。まあ、同族、それも男の血なんて飲む気はないだろうが。)
ふふっ、ごめん。お菓子持ってないんだー
飴なんかいらん
俺は200年生きてきて、この日初めて悪戯というものを覚えた。あと、ハロウィンの楽しみと、こいつの新たな一面も。
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ウエイトレス喫茶店「エブリシング」の店員。