1月17日 台湾伝統朝ごはんと台湾ポップス

文字数 1,422文字

 曇り。
 一年の計は元旦にあり、一日の計は朝にあり。
 朝ごはんは、大事。
 というわけで、今日は台湾伝統の朝ごはん。「飯糰(ファン・トゥアン)」と「鹹豆漿(シィエン・トウ・チィアン)」。下の写真がそれ(左:鹹豆漿、右:飯糰)。



 「飯糰」は、日本語に訳すと「おにぎり」としか言いようがないみたいだが、もちろん味は全然違う。何しろ、これは「糯米(ヌゥオ・ミィー)」(もち米)なのだ。中身は「肉鬆(ロゥ・ソン)」(豚肉のでんぶ)、「菜脯(ツァイ・プゥ)」(干し大根)、「油條(ヨゥ・ティアオ)」で、今日は更に卵をトッピング。
 この細長い形状は必ずしも決まった形というわけではなく、円いものもある。ただ、日本みたいに三角形のはない。

 次に、「鹹豆漿」。「豆漿」は日本語では豆乳ということになるが、台湾では豆乳は二種類あり、頭に「鹹」(塩辛い)」が付くのと、付かないのに分かれる。付かない方は白くて、飲み物扱いだ。甘いものも多い。
 それに対して、「鹹豆漿」の方は飲み物というより、スープ。中に「油條」や葱や酢が入っている。好みによって辛くすることもできる。今日は「小辣(シィアオ・ラー)」(ちょっと辛め)を選択。
 
 「飯糰」はもち米なので、腹持ちが良すぎて、これ一つ食べれば、もうかなりの時間全然お腹がすかないという状態になる。

 よし、お腹もいっぱいになったところで頑張るぞ、アレ(テスト採点)を(笑)。

 最後に、台湾ポップスについて少々。
 この日記風エッセイでは台湾ポップスの紹介もしているが、歌手紹介の時、わたしが「台湾を代表する」とか、「台湾の歌姫」とか、殊更「台湾」を強調する書き方をしているのにお気づきの方もいるかもしれない。というのは、かつてNHKニュースで「華流」が取り上げられた時、「中国の歌手」として紹介されていたのが、実は全部「台湾の歌手」で、引っくり返りそうになったことがあるからだ(NHK、あれは絶対わざとやっていると思う。政治的な意図を疑っちゃう。ブツブツ……)。

 そこでああいう書き方になったのだが、ただ、ここで声を大にして言っておきたいのは、台湾は、面積こそ日本の九州程度しかないが、巨大な「中国語文化圏」における流行文化の発信源として位置づけられる点だ。特に音楽に関しては、台湾の影響力は圧倒的で、周杰倫や張惠妹などは、中国語圏(台湾、中国、シンガポール、マレーシア等)では知らない人がいない大スターなのである。

 言葉の壁というのは非常に深刻で、日本は「漢字文化圏」ではあるものの、「中国

文化圏」(「中国圏」に非ず)ではないため、こうしたものすごく巨大な文化圏及びマーケットが

にあるにも拘らず、多くの日本人が殆ど蚊帳の外であるのを常々残念に感じている。これからそういう部分も、ぼちぼち紹介していければなあ、と思います。

 では、今日はこれから例のアレに向かうため、元気が出るBGMを。
 林俊傑(リン・ヂン・チィエ)、通称「JJ(ジェイ・ジェイ)」の「因你而在(イン・ニィ・アル・ヅァイ)」(僕は君のためにいる)。

 林俊傑はシンガポール出身の歌手だが、毎年台湾で行われ、中国語圏の音楽界に絶大な影響力を持つ「金曲獎」の「最佳演唱新人獎」(最優秀新人賞)を受賞して一気にスターダムを駆け上がった歌手で、現在契約しているのが「華納國際音樂」(“Warner Music”の台湾子会社)ということもあり、台湾の歌手と言ってもいいと思う。
 「因你而在」は2013年、第25回「金曲獎」で最優秀歌謡賞に輝いた楽曲で、彼の代表作の一つ。素晴らしい曲なので、ぜひ聴いてみて下さい。URL:https://youtu.be/BqV7skPEcWo

 

 
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