#10 緘黙になった原因

文字数 719文字

 緘黙は個人差が大きく、主な原因も人それぞれです。SNSを見ていて、ざっくり三種類くらいかなと思います。

《もともと不安傾向が強かった》
 私は主にこのパターンです。人見知り、緊張しいという、元々の気質がありました。緘黙の人は大なり小なり不安になりやすい傾向があるかもしれません。

《教育環境でのトラウマ体験》
 いわゆる毒親から長期間にわたり威圧的な教育を受けたりなどで、喋ることが怖くなってしまった人もいるようです。
 また、大人になってから職場の上司などに圧力をかけられ、喋ることに躊躇するようになってしまう場合もあるかもしれません。

《副次的な症状》
 緘黙のほかに自閉症スペクトラム(ASD)などの障害を持っている人もいるようで、緘黙はその副次的な症状かもしれません。
 吃音(きつおん)がある人もいて、緘黙と吃音の関連を考えてる人もいるようです。


 また、私が根底に感じるのは、“一貫性が壊れることへの恐怖”です。緘黙や緘動だったのに喋ったり動いたりと今までとは違うことをしたら変に思われるかも、という不安です。
 これが思いのほか強く、私の感覚的には、世界が崩壊するくらい、この先何が起こるか全く予測できない状態に陥りそうな、そんな不安感があります。とにかく今ある一貫性に反することをするのが怖いです。
 私の緘黙にまつわる症状や心理はだいたいこれが根底にあります。

 緘黙はあくまで結果的に似た症状が出てるだけのくくりにすぎません。正直、他の緘黙の人の話を読んでも共感できない場合が結構あります。なんなら、もしかして私は緘黙じゃないかもしれない、と不安にさえなってしまうほどです。
 なので、当事者の私でも“緘黙はこうだ”という大きい主語では説明が難しいです。
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