#4 自分語り(中学生編)

文字数 932文字

 中学入学四日で挫折しました。新しい環境に適応できませんでした。

 中学の頃は私にとって一番苦痛で嫌な時期であると同時に、もっとも人格形成に影響のある時期でした。

 中一の最初の頃はよく覚えていません。日記とかつけてないし、いろいろごちゃごちゃしてて、何がいつ起きたことか正確なところが分かりません。たぶん落ち着くのが二、三ヶ月くらい経ってから……かもしれません。

 最初の頃は酷かったです。教師が家まで迎えにきて私の部屋まで入ってくるし、あるときはパジャマの上に制服着せられたり、……一行二行じゃ伝えられない、とにかく恥辱ばかり感じる日々でした。

 これで学校に行きたくなるわけ、ないじゃないですか。でも休むと父親に怒られるんです。緘黙により学校はもちろん家でもほぼ喋れません。父親に怒られても何も言えません。
 「中学生になったから、これからは殴る」で、グーかパーか殴られてる方は分からないんですけど(さすがにたぶんパー)、ほっぺたポカリです。……たまにですよ?
 小学のときは数分家の外に出されたり、ゲーム機隠されたりでした。
 一応言っておくと、虐待の話ではないですよ。昔気質の真面目さってやつです。もし私に子どもができても、学校休んだからって殴りませんからご心配なく。

 ――とにかく、学校は苦痛、でも休むと怒られる、こちらは緘黙で何も言えない、という暗黒の中学生活の始まりです。
 田舎だったので“家を出て若者の溜まり場へ”、ということはありませんでした。トー横キッズとかテレビで見ると、他人事とは思えなくて心配になります。

 で、なんだかんだで、学校では相談室という狭い部屋に登校するようになります。保健室登校ならぬ別室登校です。
 こんな環境下なので、中学ではあまり勉強をしてません。してないこともないけど、自分から勉強した記憶はないです。毎日、今日一日をどう耐えるかで精一杯でした。

 幸い生徒からのイジメはなかったですけど、教師からの対応は三年間ずっと悪かったです。緘黙児への不理解もさることながら、嫌がらせとしか思えない扱いばかり。よくあんな連中が教師やってるなと憤りを感じます。
 私はともかく、この先ああいう教師に当たる子ども達のことを思うと可哀そうでなりません。
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