恐怖の終わり、そして始まり

文字数 454文字



地下核実験場


多くの政治家・軍人・科学者が見守る中、


核爆発のカウントが読まれていく


「3、2、1・・・・」


静まり返ったオペレーションルームの、


大きな画面に映し出された映像には、


何の変化も見られなかった。 


「放射能自然界通常値、核爆発確認できません。」

とオペレーターが叫んだ。


するとオペレーションルームに集まった政治家・軍人・科学者から、


歓声の声が上がった。


人類が科学の力によって、


核兵器を無力化する技術を手に入れた瞬間だ。

  

人類は核の恐怖から解放された日・・・世界中が歓喜に沸いた。

 

それから数年後、洋上のイージス艦のブリッジで副官は艦長に

「あの実験は人類に取って幸せだったのでしょうか?。」

と聞いた。


艦長は

「さあな・・・所詮、人類の心しだいって事だ。


人が変わらん以上、何も変わらんさ。」

と呟くように言った。


その時、イージス艦から迎撃ミサイルが数発発射された。

イージス艦の上空では、


ロボット兵を積んだ輸送機が戦地へ向かって飛んでいった。


核による人類滅亡がないと悟った人類は、再び大戦へと突き進んでいった。



おわり


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