黄金の鍵 前編
文字数 225文字
彼女は自らの心を開く黄金の鍵を、自ら闇の中に放り込んだ。
僕は
「なんて事を!」
と叫けび、黄金の鍵が放り込まれた闇の中を目を凝らして、黄金の鍵を探した。
心を閉ざした彼女は無表情のまま、僕を見ていた。
僕は彼女の心を開く黄金の鍵を求めた、闇に乗り出そうとした。
すると彼女が
「行かないで!」
と僕を制した。
「何故?」
「もう、誰にも心の中を見られたくない。あなただって見てしまえば、私の事を嫌うはず。」
「嫌わない。」
と叫び、ぼくは闇の中に飛び込んでいった。
つづく
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