記憶の取捨選択が出来そうなとき……。

文字数 588文字

 


 老い耄れてきた今、遠い記憶の様々なシーンが蘇る時がある。それに拘るかのようにたった一つということもあれば、走馬灯のように次から次へということも……。
 忘れたい記憶というものも、当然ながら多くあるのは、自分の生き方がそのようであったからに違いあるまいが、今更悔いても詮無いもの、ならばと、忘れようとしても、そう上手くは行かない。
 そんな心の風景みたいなものを引き摺りながら生きているのであれば、「哀しい」ことだと他人は想うかもしれないが、ははは、老い耄れはもうそんな想念からは「解脱?」している。
 いや、独り善がりにそう思い込んでいるのであるからして、それは「解脱」とは遠くかけ離れたものであろうか。
 何れにしても、心の奥深く刻まれたであろうその風景は、卓越した外科手術のようには上手く切り捨てられるものではないのである。
 当然のこと、それをグダグダといじり回し、その身に背負いながらの老い耄れの日常は、まぁ心清しくとは縁遠いもの……。
 縋りつきたいもの、捨て去りたいもの、とまぁ様々に在るのではあるが、取捨選択とはなかなかいかないものであることはどなたにも御想像のゆくことであろう……。
 うーん、その風景のいくつかをということになれば、まぁ老い耄れであるからして、そんなに遠くないであろう未来に希望を託すことは出来ようか……。ははははは。

        只今推敲中・・・。



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