■Luminescence
文字数 517文字
「ルミネセンスって、知ってる?」
唐突に、君が言った。
ルミネセンス。なんだそれ。聞いたこともない。
「さあ、知らないな。洋菓子の種類とか?」
「……微妙に掠ってるくらいかな」
新たなスイーツかと思ったそれは、どうやら違うらしい。ルミネセンスとは、一体全体なんだろうか。
服のコーディネートの仕方? それとも何処かの地名? はたまた本の題名とかか?
考えてもそれらしい答えは出てこない。思いつきで聞いていったが、全て違うらしい。
「簡単に言うと、発光現象のことだよ」
ちょっと呆れた顔をして、君が言った。
発光現象……ってあれか、物がぴかっと光るやつだよな。
「それがね、面白い形で見ることができるの」
「どういうこと?」
僕が聞き返すと、彼女はニヤリとして。
「暗闇の中で氷砂糖をペンチで切るの」
衝撃だった。全く理解が追いつかない。
「……そんな馬鹿な話」
「嘘だと思うなら今日の晩、試してみて。とても綺麗な光よ」
癖になるから、と続けた彼女は、とても綺麗な笑顔を浮かべていた。
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■Twitter→@SRmafufu
■制作→2018/01/31
唐突に、君が言った。
ルミネセンス。なんだそれ。聞いたこともない。
「さあ、知らないな。洋菓子の種類とか?」
「……微妙に掠ってるくらいかな」
新たなスイーツかと思ったそれは、どうやら違うらしい。ルミネセンスとは、一体全体なんだろうか。
服のコーディネートの仕方? それとも何処かの地名? はたまた本の題名とかか?
考えてもそれらしい答えは出てこない。思いつきで聞いていったが、全て違うらしい。
「簡単に言うと、発光現象のことだよ」
ちょっと呆れた顔をして、君が言った。
発光現象……ってあれか、物がぴかっと光るやつだよな。
「それがね、面白い形で見ることができるの」
「どういうこと?」
僕が聞き返すと、彼女はニヤリとして。
「暗闇の中で氷砂糖をペンチで切るの」
衝撃だった。全く理解が追いつかない。
「……そんな馬鹿な話」
「嘘だと思うなら今日の晩、試してみて。とても綺麗な光よ」
癖になるから、と続けた彼女は、とても綺麗な笑顔を浮かべていた。
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■制作→2018/01/31