文字数 397文字


暗闇の中に足跡を消して
近づく影かわす吐息
不鮮明なリズム
狂わされるタイミング
忍び寄る君は誰
そこに消えゆく夢
持ち場に帰る月の訪れ
遠くで響くだらかの叫び声
僕らには見えない
何か得体の知れない力に
振り回されている幻覚
飛び交うニュースに
紛れ込んでるバッドエンド素材
形になる前に過去に隠す
越えなければならない
昨日よりも高い希望に
現実に引き戻されながら
僕らの願いが消えていく
夏の夜に暗闇に溶ける花火のように
星に願う時もないまま
どこまで走り抜けたなら
僕の居場所へと辿り着けるのだろう
言葉にも形にもできないものに
振り回されて明日も彷徨うなら
どうか真実と偽りの名の下に
僕をここに閉じ込めてほしい
その先にある真っ白な世界を
いつか手に入れられるのなら
僕は何もいらない
そのくらいの約束なら
心を裏切ってでもできるから
まだ音もなく忍び寄る
振り返らずにもわかる存在がある
僕の望みがまだ遠い場所にあるなら
ただひたすら走り抜けるだけ


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