９

人はそれぞれに
誰かの思いもしないことを
心の中で思い巡らし
それを外に出すか出さないか
可能な限り逡巡しては
自分の欲と他人の評価を天秤にかけて
形を作り出していく
誰かへの迷惑は
自分が我慢することに
ときにはなる事を知っているけど
譲り続けていたら
自分の居場所はいつか無くなっても
自分を出さない事が
正解な場合もある事を知ってる
何が自分らしさなのか
誰しもが幸せである事が
世の中で一番大切なのかとか
どこに線引きすればいいのか
誰も答えを持たないから
それぞれに好き勝手にルールを作って
優しい人だけが我慢しながら
また明日自分と誰かを比べてる
答えがないなら
誰かと同じになりたくないなら
勝手な人たちの真似をしたくないなら
やっぱり隙間こじ開けてでも
小さな点でもいい
細長くてもいい
多少は居心地が悪くてもいい
自分の想いをぶつける場所を
どこかに見つけよう
そんな小さな場所さえも
繋がり合えば何かができる気もする
たくさん時間がかかるかもしれないけれど
それがタイミングだったのなら
遅いことはない
僕らの思いをウチに秘めるだけじゃ
何も変わらない何も変えれないなら
僕はここに一石を投じよう