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文字数 284文字
昔は簡単に繋げた手も
今は何か理由をつけなければ
触れる事もどこか照れ臭い
だんだん曖昧になる昔のことも
君とのことだけは割と
昨日のことのように思い出せる
僕はこの気持ちに気付くまで
随分と遠回りしてしまったから
君は今僕以外の何かに
いつも心奪われていて
君の中に入り込む隙間を
見つけられなくなってしまった
君のその手をずっと
僕が触れられるくらい
そばにいてくれるなら
君が望むモノを僕が全て
手に入れてあげると誓えるのに
君は僕に何も望むこともなく
ただすました笑顔で
僕に笑いかけてくれる
君が大事に思う他のモノと
同じくらいの微笑みで
僕は君の1番になりたいだけなのに
君の愛は平等に降り注がれていく