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文字数 252文字
雨上がりの空は
まだ何か言いたげで
どこか辛そうだった
待ち侘びたように青空が
蔓延ってきたら
そんな事もなかったように
どこかへと消えていった
出鼻くじかれた週末
今から何しようかと
悩みながらいつものように
小さな窓の向こう側の世界に
結局逃げ込んだ
背中が綺麗に見える服を買ったのに
来週の約束まで持ち越しになったけど
今日はそんなに落ち込んでない
雨のせいにはしたくないけど
どうやら出かけたいと言う
気分じゃなかったみたいだ
そうかあの空の辛そうな感じは
自分の心の中だったのか
今度見かけることがあったら
もう大丈夫だよと叫ぼうと思う