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文字数 347文字


同じ人なのに
誰かにとってはいい出会いも
他の誰かには最悪にもなる
それが家族でも友達でも
かの人はいい人と言われてる
かの人は人とも思われてない
氷山の一角とか言うけれど
本当に見えている全てが
本当にその人の全てを
細やかに映しているのだろうか
親切な人と親切ぶる人との境界線
見つけるたびに何だか怖い
ふと思う
僕はどっち側なんだろうか
君にとって良いのか悪いのか
優しい君は
僕の本性を見てしまっても
きっと笑って見過ごすのだろう
確かに他の誰かと君とでは
違う態度を取ってしまうのかもしれない
でも疼くこの心に
他の誰とも同じ言葉を発しても
君にだけ何かしらの
気持ちを乗せてるのかもしれない
氷山の一角なら
他の誰にも気づかれてないなら
それでいい
君にとっても誰かにとっても
良い方の存在なのだとしたら
僕はそれだけで幸せなのかもしれない
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