皇子と外国使節団の会話
文字数 512文字
「これはどういうことだ。」
「どうなさいましたか。」
「メインも含め肉料理が一切出てこないじゃないか!」
「こちらは私の指示で特別に作らせたフルコースです。」
「皇子は一体何を考えている。嫌がらせのつもりか。」
「いいえ、決して嫌がらせではありません。」
「じゃあ何だと言うのか!説明してみろ!」
「それは…生き物への感謝の気持ちです。」
「生き物に感謝だと…?」
「はい。肉や魚を食べるということは生きていた動物たちの命をいただいて自分たちの血肉にするという行為でございます。我々は毎日食事をすることで命の大切さを忘れてはいないでしょうか。週に一度は命のありがたさを知るために肉を絶った生活をするべきだと考えたのです。」
「ほう、なるほど。」
「菜食だけとはいえシェフが工夫を凝らした料理です。味はもちろん栄養面も完璧に計算されています。ぜひ、メインディッシュもお召し上がりください。」
「これは…!本当に野菜だけでこれほどの味が出せるのか!?」
「ありがとうございます。最後までお楽しみください。」
「なによりその精神が気に入った。このような考えを持つものが王族とは恐れ入った。カーシャルは素晴らしい魂を持った国だ。ぜひ参考にさせていただきたい。」
「どうなさいましたか。」
「メインも含め肉料理が一切出てこないじゃないか!」
「こちらは私の指示で特別に作らせたフルコースです。」
「皇子は一体何を考えている。嫌がらせのつもりか。」
「いいえ、決して嫌がらせではありません。」
「じゃあ何だと言うのか!説明してみろ!」
「それは…生き物への感謝の気持ちです。」
「生き物に感謝だと…?」
「はい。肉や魚を食べるということは生きていた動物たちの命をいただいて自分たちの血肉にするという行為でございます。我々は毎日食事をすることで命の大切さを忘れてはいないでしょうか。週に一度は命のありがたさを知るために肉を絶った生活をするべきだと考えたのです。」
「ほう、なるほど。」
「菜食だけとはいえシェフが工夫を凝らした料理です。味はもちろん栄養面も完璧に計算されています。ぜひ、メインディッシュもお召し上がりください。」
「これは…!本当に野菜だけでこれほどの味が出せるのか!?」
「ありがとうございます。最後までお楽しみください。」
「なによりその精神が気に入った。このような考えを持つものが王族とは恐れ入った。カーシャルは素晴らしい魂を持った国だ。ぜひ参考にさせていただきたい。」