第15話 食のシーンはメニューで悩む

文字数 877文字

食い物というと、米かパンだ。
だけど、たまに変なシーンを見る。
例えば、荒廃した近未来、流通は断たれ、人々は毎日を食うのに必死で水も事欠くようなシーン。
だが、そこになぜか飯があり、パンがある。豊かな食事がテーブルにのって、みんなでわいわい言いながら食ってる。

え?水が無いのに水田あるのかよ!?小麦はどこから来たんだってばよ?!

自分はそんな原材料の流通まで考える、ちょっと馬鹿な奴である。
だから、戦いの風では農村の描写は無くても、農村の存在を感じさせる描写をする。
食ったら排泄を考えてしまう。
出したら寝ることを考えてしまう。

まあ、それはいいとして、

食い物だ。
異世界だと、文明のランクを基準に考える。
参考に出来る地域をググる。
アタッカーは英語圏を参考にしたので、アメリカの食を検索した。
リッターの妹の短編では、ラストで焼肉する。

日本だとスライスした肉だが、アメリカだとかたまり肉だ。
バーベキューの方法を考える。
簡素なレンガ積み上げたコンロに網、豆炭。
肉の種類はかたまり肉にデカいソーセージ。
誰が調理するか。
それは料理が好きな奴が作った方が美味いに決まってる。
ダンクだ!お前に決めた!

そんな感じ。

一方、迷ったのはリリスだ。
現場は異世界、好きに出来るが人間暮らすとなると大した違いにはならないだろう。
しかも、現代の平行世界。
ただし、文明はかなり退行してる。

そんな昔のメシ事情、勉強したくない。
中世ヨーロッパだ。だいたいわかればモヤッと書こう。
そんな感じで、設定する。

主食はだいたい堅い黒パン。
冷蔵庫が無い。保存は干物だ。
コンロは炭か薪。水は井戸。
肉はジビエか。肉屋で手に入るのは干し肉。
飲み物は子供だと山羊の乳か、アトラーナだとシビル(羊)の乳。
大人は葡萄酒。

メニューは基本が、ぶっこみスープ。
あとは焼くか煮るか蒸すか。
食べ物の名称は、独自だと何が何かわからなくなるので現代の言葉をそのまま使う。

食器は下の者は木、上の者は陶器。
ガラスあり。窓もあり。

そんな感じで設定の幅が広がる。
異世界だから、自分が決めたことがスタンダードになる。
そう言う便利さがいいよね、異世界。


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登場人物紹介

・LLX

吐き出すのは冷気か排熱か

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