(公衆電話七)百貨店屋上、六月

文字数 7,278文字

 ねえきこえてる受話器を通して、ねえこっちの音そうあなたの好きだった東京の、今雨が降っているから、聴こえるかしら土砂降りの音、わたし今木馬百貨店屋上の公衆電話からかけているから、ええ相変わらずよ土曜日の夜だから、でも雨が強くてこの公衆電話の箱の中にも隙間から入ってきてね、窓ガラスもすっかりぼやけて雨に濡れたカルーセルもかすんで見えないくらい。
 今夜は何処も雨、ネオン街も夢の丘公園も駅前の通りもみんな雨だから、大都会の喧騒も今は雨音にかき消されて、通りには行き交う人々の傘の列が続いている、見下ろせばネオン街も傘の華が咲いているわ、眩しいネオンライトの瞬きも雨ににじんでぼわっと丸く円を描いてひとつひとつが丸で小人の観覧車のよう、でもねわたしは仕事だから、これから百貨店をエレベータで下りてそれからいつものように、雨に煙ったイルミネーションの海を人波、傘の波をかきわけかきわけネオン街をよこぎって、オフィスのあるビルにいくの、ええ元気よ、あんまり激しい雨だからそっちの方はどうかななんてつい気になってね、それで電話してみたの。
 こっちはもう梅雨入りもう六月だからねえ、あなたの港も雨に濡れているかしら、雪が似合う北の寂れた港町を濡らす雨に打たれながらしっとりと濡れながら、あなたは何を思って灰色に曇った海を見ているのかしら、どんよりと薄暗い夕暮れやそれからまっ暗な夜の港に降り頻る雨に何を思って、眩しい新宿ネオン街の通りに咲いたネオンライトの華や色鮮やかなパラソルの波を思い出したり、突然の雨にアスファルトの水溜りを踏みながら駆け足で何処かへと逃れていった人々の靴音なんかを懐かしがったりしているのかしら、だめよ傘も差さずにあんまり雨に打たれてばかりいると風邪引くからねえ。
 五年前の夏六月の新宿、あの日も激しい雨の降る土曜日の夜だったね。
 シクラメンの活動も梅雨のお天気のように湿りがちで相変わらずいい人は現れず、その代わりわたし詞を書き始めたねあなたの言葉を真に受けて、あなたがネオン街でアカシアの雨の看板持っている間わたしはぶらぶらと近くを歩いたり、あなたの姿を遠くから眺めたり、通りを行き交う人々の様子を観察したりしながら、ふっと浮かんだ言葉をせっせとメモ帳に書き留めた、雨の夜は傘差して傘に当たる雨音を聴きながら、だけどメモ帳は濡れるし文字はにじむし、ため息ばかりでなかなかペンも進まなかったね。
 時計台の広場ではこれもやっぱりあなたの言葉を真に受けて、あなたと一緒に唄うようになったね、といっても一曲だけだったけど。
「この夜の何処かで、今もきみが眠っているなら……」
 わたしこの唄が一番好きだったから、だって一番最初に聴いた唄だったし、いつも冬の寒さを恋しがらせてくれるから。
 ひとり暮らしにも慣れてもう電車の時間も気にしなくていいから、わたし零時過ぎても時計台の広場にいるようになったね、あなたの隣りでずっとあなたの唄聴いてた、あなたの所には時々仕事が終わった女の子や男の子たちが寄ってきて、みんな風俗店の子や飲み屋の人たち、知り合いなのか話が弾んであなたはいつも楽しそうだったね。
「今度うちの店で唄ってよ?」
「まじですか、緊張すんな」
「うちで働けよ、もっといい給料出すから」
「うーんでもやっぱ、俺アカシアの雨好きだし」
 わたしもそんなあなたの横顔見ているのが楽しかった。
 みんな愚痴ったり悩みを相談したり、あなたは真剣に相談に乗って上げて一緒に泣いたり笑ったり、あなたの唄一緒に口遊んでいる人がいたり聴いているうちに泣き出す子がいたり、唄が終わったらみんなで拍手して盛り上がって、気付いたら横で宴会が始まっていたり、いつ明けるとも知れない新宿の夜のまん中、みんな寄り道するみたいに丸でひと時の安らぎの場所に集うようにあなたの唄の周りにやって来たね、やって来てそしてまたいつのまにか何処へともなく去っていったね、みんなちゃんと帰る場所はあったのかしら、ちゃんとゆっくりと眠れる場所があったなら良いけれど。
 あなたはそんな時計台の広場での弾き語り、そんな新宿の夜が好きで、やって来る人たちのことが好きで、しばらくこない人を心配したり久し振りの顔に懐かしがったり、だから口ではプロを目指してるなんて言ってたけど、本当はプロになるなんて余り関心ないみたいだったね、もっとも以前はちゃんとプロになる活動もしてて、せっせとプロダクションやレコード会社のオーディションを受けたり直接売り込みに行ったりもしていたらしいけれど。
「ここで唄ってるのが好きなんだ」
「うんそうね、無理にレコード出したり大きなコンサート会場の大観衆の前で決して唄うことはなくても」
「そうさ、誰かひとりでも俺の唄聴いてくれる人がいれば、それでいいんだよ」
「そうよ眩しいスポットライトなんかなくても、ここにはネオンライトが灯っているじゃない」
「そう、俺は死ぬまでここでこのネオン街で唄っているから、それが俺の夢だから」
 俺の夢。
「夢」
 はっとするわたしに、あなたは頷きながら笑い返したね。
 夢、夢かあ、そんな言葉ずっと忘れてた、いつからだろう忘れていたのは、夢、わたしの夢って何だろう、わたしの人生って何のためにあるんだろう、わたし一体何のために生きているの、何のために生まれてきたの、思いを巡らすわたし。
「もう何年もここで唄っているだろ」
「うん」
「だから、たくさんの人と出会ったよ」
 たくさんの人と?
「みんなそれぞれの夢追いかけて生きているんだ」
 みんな夢追いかけて。
「俺みたいに田舎から出てきたやつ、就職のため大学通うためそれから夢追いかけるため、夢を求めて夢を探して夢をつかまえるため、花の東京新宿へ」
 花の東京、新宿。
「そして夢をつかまえたやつ、挫折して田舎に帰ったやつ、諦めて別の仕事してるやつ、いつまでも夢を追い続けているやつ」
 挫折して諦めて、それでも夢を追い続けて……。
「そんなみんなのことを唄にして、俺唄いたいんだ」
「うん、そうだね」
「だって人生だってひとつの、夢みたいなもんだろ」
 人生だってひとつの夢?
「夜空の星のように瞬き、そして一瞬で燃え尽きてしまう夢ならば、そんな夢だから」
 一瞬で燃え尽きて。
「今夜も俺は、この東京新宿の夜に咲いては散ってゆく夢を見つめながら抱き締めながら、ここに看板持って突っ立っているんだ、ギター抱えて唄っているんだよ」
 そうね、わたしもだから、ねえ。
「この東京新宿の街角で行き交いぶつかり合い逃げていった、そして今は砕け散りもう誰からも見向きもされずに転がっている夢の亡骸、そんな夢の欠片、灰になった夢を拾い集めながら」
 だからわたしも唄いたい、出来るならあなたと一緒に夢を追いかけたい。
「それに夢見ているのは人だけじゃないんだ」
「え?」
「東京だって新宿だって夢を見ている、摩天楼もイルミネーションもネオンライトだって街灯、ビルの照明、家々の灯りもこの夜の闇の中に夢見て点っている、明日を夢見て夜明けを」
 街も建物も?
「野良猫だって」
「うん」
「草も木も花も空も風も水も雨も雪も土だって、みんな夢見ているんだ、冬の間積もった雪の下で大地が春を待つように」
「そうね」
「だからたとえ夢は叶わなくても、それで死んでも」
「うん」
「夢は土に帰りそしてまた春になったら」
「春になったら」
「目を覚ますんだよ、だから生きることは夢を見ること、夢見ることは生きること、だから東京はいつも美しいんだよ東京の夜は、いつも夢が生きているから」
 そして気付いたらもう真夜中、いつしかあなたの唄う唄もボロローンとやさしいギターの音色と共に子守唄になっていたね。

「おやすみ、今この街は無数の夢が眠っている、傷つき疲れ壊れかけたきみの夢も今は深い眠りむさぼっているから、今はただおやすみ、また明日夜が明けたらたたかいがはじまる、また明日たたかうために明日またきみの夢守るため、だから今はおやすみ、ここはこの街は、東京はいつもせんじょうなのだから」

 わたしはあなたが唄い終わる前に帰り支度、だって途中まで一緒に帰らないとか送ってよとか、まだそんな言葉上手く口に出来ないから、それにあなたおっちゃんの所にも寄らなきゃいけないし。だから、
「じゃ帰るね」
 ってさっさと逃げるように立ち上がるとあなたは唄いながら頷いて、わたしとぼとぼと歩き出すネオン街を後にして、もう土曜日の夜から日曜日の朝へと日付けの変わった新宿の街をとぼとぼとぼとぼと、マンションに帰り着くと建物の周りも中もしーんと静かで、そのままわたし布団に入って眠りに落ちた、疲れていたのか日曜日の昼過ぎまでいつも寝ていた。
 そしてあの日が訪れたね、梅雨入りして初めての土曜日は午後からずっと土砂降り、あんまり激しい雨だったからわたし出掛ける時ブーツにレインコート、それでもびしょ濡れになりながらネオン街へと歩く道すがらふと思ったことは、こんな雨の中であなたはどうしているんだろうってこと、もしかしたらお休みなのかなアカシアの雨の看板持ち、じゃ今夜は会えないのかもね。
 心配しながらネオン街に着くと、けれどあなたはちゃんとそこにいたね、びしょ濡れの看板持ってカッパ姿で突っ立っていた、誰もあなたになんか見向きもしないのに、アスファルトの通りもネオンライトも行き交う人の傘もみんな雨に濡れて、湿ったアスファルトにはネオンライトの影がぼんやりと虹のようににじんでいて歩く人の靴がその上を踏んでゆく、そんな靴音も雨に濡れていたね。
 わたしを見つけたあなたは通りのビルの入り口指差してあそこにいなよって顔したから、頷いて言われた通り知らないビル、風俗店の雑居ビルで雨宿りしながらあなたの姿をじっと見つめていたね、通りのまん中で雨に打たれながらただじっと看板持って突っ立っているあなたの姿は丸で滝に打たれているような瞑想しているような、哲学者とか托鉢の修行僧のように見えた。
 看板持ちのバイトを健ちゃんと交代すると、あなたはカッパ姿の健ちゃんの肩をぽんと叩いて、
「がんばれよ」
 それから雨宿りのわたしの所に来て、
「どうする?」
 って聞いたからわたし、
「弾き語りは?」
 って尋ねたね。そしたらあなた笑いながら、
「無理無理、幾ら何でも今夜は無理だよ」
 って、それからアカシアの雨のビルまで一緒に歩いて、あなたは中に入ってギターケースを取ってきたね。
「ちょっと待ってみるか、雨弱まるかも」
 ってあなた、だからしばらくわたしたち淡い期待を抱きながらアカシアの雨のビルの入り口で雨宿りしていたね、だけど雨はとても止みそうにない、それにビルには他にもたくさん風俗店が同居しているからビルの狭い入り口はこんな雨の日でもしょっちゅう人の出入りが激しくて、そわそわして落ち着かなかったね。
「ま、こんな夜もあるさ」
「ギター濡れるし」
「人だって来ないしね」
「そうか」
 ふたりの白いため息が濡れたネオン街に消えてゆく、ギターをアカシアの雨のロッカーに預けてあなたは店から安物のビニール傘借りて、わたしたち雨の街を歩き出したね。
「どうするの?」
「今夜は俺も帰る」
 え、一瞬緊張したけど、
「じゃ途中まで一緒だね」
 って何気なく口にしたら、
「ああ、たまにはいいよな」
 そのままふたり並んで歩いたね、まだまだ降り続く激しい雨の中を。
 ネオン街を抜けてガード下の連絡道を通ってビル街に出て、ビル街も抜け夢の丘公園の前。
「おっちゃんとこ寄るの?」
 けれど首を横に振ってあなた、
「雨だから、今夜は止めとく」
 そのままふたりで歩き続けたね、夢の丘公園を通過し青梅街道沿いの通りに出ると、そこには二十四時間営業のファミレスの看板が建ち並んでた。
 タイミング良くあなたのお腹のグーっが聴こえてきて、わたし笑いをこらえながら思い切って尋ねたね。
「何処か入らない?お腹空いてるでしょ、まだ時間早いし」
「いいよ、金ないから」
「奢るから。五月の誕生日のお礼、まだしてないし」
「五月の?ああでも」
「わたし嬉しかったから、奢らせて」
「そうか、じゃ珈琲一杯だけ頂くか」
「うん」
 わたし急に嬉しくなって、丸で子供みたいに興奮してた。
「何処にしようか?」
「何処でもいいよ」
「じゃ、あそこ」
 決めたのはファミリーレストラン『ウミネコ』。
 店の名前と静かそうな雰囲気で選んだけど、店内に入ってみて正解、雨のせいなのかいつもそうなのか席はがらがらだったね、窓側の角の席に案内されて椅子に腰掛けて、そこから雨ににじむビル街の灯りが見えて、窓ガラスは何もかもぼんやりと曇っていたね。
「俺こんなとこ入ったの初めて」
 外にも人影は少なく、時よりぽつりぽつりと車のライトが通り過ぎてゆくだけ。
「じゃホット珈琲」
 せっかちに注文するあなたに、
「折角だから、なんか食べない?うんとね、わたしこれ」
「どれ?」
「エビグラタン」
「美味いの?」
「多分」
「じゃ俺もそれ」
 料理が来たら、雨の街眺めながらふたり黙々と食べていたから、窓に当たる雨音が耳に響いたね。
「美味い、こういうの食ったの、俺初めて」
「良かった、じゃまた来ようよ?」
「ああ、いいかもね。今度は俺が奢るから」
「いいよ、無理しなくて」
 食後は珈琲頼んで、いつのまにか店内の客はわたしたちふたりだけ、店員は店の奥に隠れていて姿が見えない。
 何を話していたっけもう思い出せないけど、他愛の無いこと取り留めのないこと話して、ただ時間だけが過ぎて、それから思い出したように詞のこと、メモ帳に書き留めたわたしの詞恐る恐る見せて。そしたら、
「いいんじゃない、ちょっと貸して」
 ってあなた、それから直ぐに即興で小さな声であなたは口遊んだね、わたしの詞にあなたが付けてくれたメロディ。
「いいね」
 ってわたしも照れ臭そうに答えた。
「しまったギター持ってくりゃ良かった、忘れちまうよ」
 でもわたし今一瞬で消えてゆくメロディで良かった、今失われてゆくメロディが好きだった、あなたとわたしの中で生まれそして消えていった……。
「やっぱふたりで組んだら、面白そうだな」
「また、わたしなんか無理よ」
 窓に当たる雨音の数を数えながらわたし、窓にはあなたとわたしの影が並んで映っていて、外を通り過ぎる人が見たら恋人同士とか勘違いするかしら?
「どうして?いいと思うけどな、夢追いかけるの」
「夢?」
「あゝ」
 頷くあなた。
「でもわたしなんかもう三十」
「関係ないよ、アイドルじゃないんだから」
「そりゃそうよ」
 吹き出すわたし。
「一緒に唄おう」
「うん、そうだね、いいかもね」
 今度はわたしの方が頷いたね。
「世界中の人を唄でふるわせようよ、俺たちの唄で」
 わたしたちの唄で?熱いあなたの言葉に、
「うん」
 とまた頷いて、それから黙ってわたしたち窓を見つめていたね、雨に濡れた摩天楼の景色がきれいだった。いつまでも見ていたかった、ずっといつまでも。
「じゃ、いい詞書かなきゃ」
「ああ、頼むよ」
 あなたが笑い、わたしが笑ってた。その時わたしの、夢が決まった……。
 いつのまにか雨止んでたね、あんなに強かった雨、ずっと見ていた筈なのにふたりとも気付かなくて、もしかしたらうつらうつらしていたのかも、だってもう夜明け間近そろそろ一番電車が走り出す、そんな時間になっていたから、とうとう夜を明かしたわたしたち、あなたと一晩一緒に過ごしたのはこれが初めてだったね、こうしてひとり暮らしを始めて早速朝帰りしてしまったわたし、かといって誰かに咎められるような年でもなかったけれど。
 ねえきこえてる、ねえこっちの音受話器を通して、あなたの好きだった木馬百貨店屋上の雨の音、カルーセルに当たる雨粒の音、さっきより少し雨足が弱まってきたから後で屋上を一回りしてみようかしら、そして雨に濡れた東京新宿の夜の街を見下ろしながら小さくため息でも吐いて、それから振り向いてびしょ濡れのカルーセルしばらく黙って眺めていたい、もう止まったカルーセル。
 ねえビル街を抜け夢の丘公園を通り過ぎ青梅街道沿いの通りに出ても、もうそこに雨に濡れたファミリーレストラン『ウミネコ』の看板は見当たらない、うん、そう実は潰れちゃったみたい、まだ話してなかったね御免なさい、あの場所で雨の降る土曜日の夜から日曜日の夜明けにかけて決まってエビグラタンと珈琲だけで粘っていた変な男女があんなに夢中で語り明かしていた夢は、聴いていた雨の音は一体何処へ消えてしまったのだろう。
 ねえ過ぎ去ったものは今はもう何処へ行ってしまったのか知りたくて、今夜もまたわたしこうして土砂降りの雨の中、公衆電話ボックスのガラス窓越しにぼんやりと曇った止まったままのカルーセルを眺めながら、あなたに電話してみました。
 だけどウミネコを出る頃には決まって雨は止んでいて、明け方の空にはいつもきれいな星が瞬いていたじゃない、人影のない通りに突っ立ったままいつまでもふたり肩並べ見上げていたね、目を瞑れば今でも浮かんでこない、ねえ。

 いやだまた無言電話、いつも意地悪なんだから、でもあなた言ったわねほら、雨の夜だってちゃんと星は雲の向こうに隠れているように、夢だって同じさ、人の心にだって幾つになっても夢はちゃんと隠れているんだよって、だから今こうしてわたしひとりでも土砂降りの雨に濡れていられる、止まったカルーセルだって嵐に揺り動かされ雨の音リズムにして、この夜の中回り出すかも知れない、人知れず雨に濡れ屋上のカルーセル回ればいい、回り出さないかな、お願い回って下さい、あなたのこと思い出したいからわたしのために、なんてね。
 御免なさい、またついつい愚痴になっちゃったね、じゃ今夜はこのままカード切れるまで受話器上げておくから、うん、こっちの雨の音聴いていて雨の音に隠れて泣いているひとりぼっちの女のすすり泣きなんか気付かない振りして、聴いていて下さい、もしもし、じゃおやすみ、やっちゃん。
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