(公衆電話六)ネオン街、五月

文字数 7,270文字

 ねえきこえてる受話器を通して、ねえこっちの音そうあなたの好きだった東京の音、今わたしネオン町三丁目の公衆電話からかけているから、ええ相変わらずよ土曜日の夜だからすごい人波、でもわたしは仕事だから、これからイルミネーションの海を人波をかきわけネオン街をよこぎって、オフィスのあるビルに、ええ元気よ。
 また五月が巡ってきたね、昼間久し振りに夢の丘公園を歩いたら木漏れ陽が眩しくて、もうすっかり花が散って葉桜になった木々の間を子供のようにきらきらと駆け回っていたから、踊るように唄うように、そんな五月の木漏れ陽を見たらまたあなたの声が聴きたくなってしまってね、御免なさい、こうしてまた電話してみたの。
 わたしも今月で三十五歳、まだまだ恋人なしの独身女、何笑ってんの仕方ないでしょだって、だってねえもうこの年になると誕生日なんてどうでもいいし自分が幾つかさえ直ぐには思い出せないくらい、いつまでも夢見る乙女のまんまでいられるような、自分だけ年を取り忘れてしまっているみたいな、ねえ何だか生きていることさえ忘れてただばんやりと年月だけが流れていく感じなの、だからつい縋り付きたくて、まばゆいネオン街の通りや木漏れ陽の降り注ぐ夢の丘公園のベンチに、捜してしまうあなたの唄。
 五年前の春五月の新宿、あの日も風が頬にやさしくて星のきれいな土曜日の夜だったじゃない、ね、あの夜あなたがわたしにくれた誕生日プレゼント覚えてる、わたしには一生忘れられない三十歳の誕生日の夜だった。
 ゴールデンウィークついに中野坂上駅近くのマンションに引っ越したわたし、東京でのひとり暮らしを始めて最初の土曜日の夜、マンションから歩いてそのままネオン街へ、あなたはいつものようにアカシアの雨の看板を持っていて、まだ何も知らないあなたはいつものようにわたしに手を振ってくれたね、何だか不思議な気がした、東京に引っ越して初めて会ったあなた、わたしも同じ東京人になったから少しだけあなたに近付けた気がした。
 時計台の広場での弾き語り、今までずっとただ黙って隣りで聴いていたけど、本当はもう詞を覚えた唄もあったから、思い切ってわたし小さい声で口遊んでみたあなたの唄に合わせて、そしたらあなた一瞬驚いた顔したけど直ぐに気にせずいつものように唄ってたね。
 唄が終わってギター爪弾きながらあなた、
「結構上手いんじゃない」
「え、そうかな」
 顔まっ赤にして答えるわたしに、
「ちょっと唄ってみる?」
「え、いいよ」
 必死に拒むわたしに、
「大丈夫、誰も聴いてないから」
「何それ」
「カラオケと一緒一緒」
「ええ、どうしよっかな」
 迷ってるわたしを置き去りに、イントロを弾き始めたあなた。
「さ、お嬢さんどうぞ」
 仕方なく照れ臭そうに唄い出したわたし、あなたの顔だけをじっと見つめながら、あなたのギターに付いてゆくようにそれでも最初は震える蚊の鳴くような声だったね。
「この夜の何処かで、今もきみが眠っているなら、この夜の何処かに、今きみはひとりぼっち寒そうに身を隠しているから、今宵も降り頻る銀河の雨の中を、宛てもなくさがしている、今もこの夜の都会の片隅、ネオンの雨にずぶ濡れに打たれながら、膝抱えさがしているのは」
 途中からあなたの声が加わって一緒に唄ったね、生まれて初めてこんな経験したの、だからわたし夢中で唄った、夢中、そう夢の中にいるみたいにただ夢中で……。
「この夜の何処かに、今もきみが眠っているなら、この夜の何処かで、今きみが見ている夢見つけ出すため、この夜の無限の闇の中で唄っている、今はただ唄っているだけ、きみの夢に届くまで」
 唄が終ってぱちぱちぱちって拍手してくれたのはあなた。あなたが言った通り誰も聴いてなどいなかったけれど、わたし嬉しくて、どきどきしながら笑ってた。
「いいね」
「何が」
 照れ臭そうなわたしに、
「俺と組まない?ふたりで組んで唄おうよ、デュエット」
「え、冗談でしょ」
「まさか、本気本気」
 本気って、でもあなたの顔少年みたいに悪戯っぽく笑ってたね。
「詞書いてよ、俺曲作るから」
 詞、詞かあ、何気ないあなたのその一言が今から思えばわたしを変えてくれた気がする、わたしったらよせばいいのに本気で詞を書きたいって思っちゃって。
 今までならもう帰りの時刻、時計台の時計の針が二十三時を指して横浜に帰る終電間近、わたしひとりでそわそわし出したね。あなたも気付いて、
「あ、もうこんな時間」
 ついに来たどうしようかな、勇気がなくて言い出せない、今夜はまだ引っ越したこと言い出せそうにないからお芝居して横浜まで帰る振りしちゃおうかななんて馬鹿なこと考えた。そしたらいきなり、
「引っ越したんだって」
 ぽつりとあなた。
「え?」
 どうして知ってるんだろう、あなたの顔じっと見つめた。そしたら、
「おばちゃんから聞いたんだ」
 ああ福森のおばちゃん、そうか。
「近いんだって、ここから」
「うん、ちょっと歩くけど」
 良かったこれでもう引っ越しのこと遠慮なく話せる。内心ほっとしているとまたあなたぽつりと、
「ま、いろいろあんだね、あんたも」
「え」
 わたし黙ってあなたの顔じっとまた見つめたね、そしたらあなたやさしく笑い返してくれたから、わたしどうして黙っていたんだろうってあなたに謝りたくなった、どうして福森のおばちゃん経由でなく直接話せなかったんだろうって後悔した。
 いつのまにかあなたは唄い出して、あなたの唄聴きながらぼんやりとわたしネオン街の景色や人通りを眺めていたね、気付いたらもうとっくに横浜までの終電時刻なんて過ぎていて、だからネオン街の未体験ゾーン、未知の時間帯に突入、でも人の数全然減らなくてわたしびっくりしてた。そしたら不意に、
「そろそろ帰ったら」
 ってあなた。
「え」
 びっくりしたけど、
「何だかんだで疲れてるだろ」
 その言葉に思い直して、
「そうだね、うん。じゃ、そろそろ帰る」
 ってわたし答えてそれから、
「あなたは?」
 って聞いたら、
「もう少し唄ってる」
「うん、分かった」
 わたし頷いて立ち上がった、それからあなたを残してネオン街のざわめきの中に段々とあなたのギターの音色小さくなりながら、潮が引いてゆくように遠ざかるのを確かめながらひとりとぼとぼと帰った。
 ネオン街を夢のようにもう遠く離れて夜の中をひとり歩けば、新宿駅前もビル街も寝静まったようにしーんとしていて、いつもと違う新宿の街のもうひとつの顔を見せられた気がしてね、初めてのひとり暮らしでずっと寂しかったけれど、わたしもやっと東京が好きになれそうな気がして、この街で生きてゆけそうなそんな気がしてね、そう思ったら何だか泣けてきたの急に、耳を澄ませばあなたのギターが聴こえてくるようだった。
 引っ越しした後もシクラメンの方は相変わらずぱっとせずだったね、とに角積極的に会ってみようってつもりで紹介相手の顔写真を拝見するのだけれどやっぱり駄目、顔を見るとどうしてもなんか違うかなあって引いてしまって結局お断り。
「ま、焦らない焦らない」
 って福森のおばちゃんには励まされてばっかりだった。
 そしてあの夜が訪れたね、忘れもしないあの土曜日の夜、その日はわたしの三十回目の誕生日、といっても二十代に別れを告げる誕生日など嬉しい筈もなく、いつもと何ら変わらない土曜日の夜だった、去年までの誕生日と違うのは東京でひとり暮らしを始めたこととネオン街のあなたに会いにゆくということだけ、だけどわたしにしたら大きな変化かも知れない、だって去年なんか確か平日で深夜まで残業していたから。
 誕生日のことなんてあなたには一切話してなかったのに、ただいつもとおんなじようにネオン街の通りで看板持ったあなたに手を振ってしばらくネオン街の景色とあなたのこと見ていて、それからやっぱりいつものようにギター抱えたあなたと時計台の広場に移動して、あなたはポローンいつものようにギター爪弾き出して一曲二曲どっちもわたしの知らない曲唄ったね。ところが唄い終わるとあなたは急に、
「星でも見に行こうか」
 って言い出して。
「星?」
 びっくりするわたしに、
「いいとこ、あるんだ」
「いいとこ?」
「へんなとこじゃないから」
「分かってる」
「じゃ行こう」
 さっさと立ち上がりギター抱えて歩き出すあなたの背中に黙って付いていったね、何処だろう星が見えるなんて、それにどうして急に。
 ネオン街を抜けてもまだ歩き続けるあなた、駅前を通過したかと思うと歩き慣れた道を通ってビル街へ、それから何処へ向かうかと思えば何のことはない辿り着いたのは東京摩天楼ビル、さっさとビルに入ったあなたを追いかけわたしもビルの中へ。
 シクラメンにでも行くつもりなのかな、でももうシクラメンは閉店している時刻の筈。そしたらあなたは、
「ちょっとここで待ってて」
 だから一階のロビーでしばらく待っていると戻ってきたあなた。
「このビルの警備員と知り合いなんだ、昔おっちゃんが世話した人でね」
「へえ」
 でも星を見るのと警備員とどんな関係があるのかしら。
「じゃ行こうか」
「うん」
 あなたに付いてエレベータへ、何階かと思えばあなたは三十階のボタンを押したね、じゃやっぱりシクラメンじゃない、エレベータでシクラメンのある三十階に到着、エレベータの扉が開くとけれどそこは案の定まっ暗、するといつのまに手にしていたのかあなたは手に持っていた懐中電灯をさっと点した、エレベータを降りて暗闇の中をあなたの後に付いて歩く、ふたりの足音だけが辺りに響いて、あなたは非常階段のランプのある方へ、そのまま非常階段の扉を開け、扉の開け閉めの音も響いたね、非常階段の中に入ったわたしたち。
 非常階段をゆっくりと上ってゆき、再びあなたが扉を開くとそこはもうビルの屋上。
「うわあ」
 声を上げたわたし、風の音、風のにおいがしていた、風は思いの外強く何かにつかまっていないと吹き飛ばされそうなくらいだったから。
「大丈夫なの?」
 屋上に勝手に出ていいのか、それと風のことが心配でわたし尋ねたね、だから警備員の知り合いだったのかな?
「ああ平気平気、ちょっと待ってて」
「うん」
 不安なわたしを置き去りにあなたは先にひとりで屋上に出ていったね。それから直ぐに、
「風強いけど平気みたい、おいでよ」
 あなたの言葉に恐る恐るわたしも屋上に足を踏み出した、すると目の前に星、しかも空と地上と両方に煌く星の群れ。
「凄い」
 思わずわたしが声を上げると、
「な、凄いだろ」
 興奮したわたしの声にあなたは嬉しそうに笑ったね、地上の星は新宿のそしてそれだけじゃない東京の夜景が何処までも何処までも続いていた。それから空の方の星は、
「ほら、見上げてごらん」
 あなたが指差したそこには手の届きそうな銀河の瞬きが生きた鼓動のように明滅していた。
「うん」
 今度は静かに頷いたわたし、あまりの美しさに息も止まるほど、しばらく黙って見つめているだけ。
 気付いたら頬にやさしい夜の風、あなたの声が耳に届いた。
「おめでとう」
「え?」
 驚いてあなたを見つめると、
「誕生日だって、今日?」
 あなたは照れ臭そうに笑ってた。
「なんで、なんで知ってるの?」
 でも直ぐに思い付いた福森のおばちゃんだと。
「御免怒った?おばちゃんに教えてもらったんだ、でも俺から聞いてだから、おばちゃんは悪くないから」
「うん、でも」
 首を横に振ってわたし怒ってないって言いたかったけど上手く言い出せなかった、その代わりこう尋ねたね。
「じゃあなたはいつ?」
 わたしの問いに生年月日教えてくれたあなた、やっぱり思ってた通りわたしたち同い年、同じ年の生まれだったね、あなたの方が早生まれだったけど、一月と五月、冬と春、雪と若葉、木枯らしと木漏れ陽、生まれた季節は全然違うけど。
「雪降ってたってさ、白い白い雪の朝」
「へえ、わたしは雨の午後」
「じゃ雨女だ」
「うん」
 雪男と雨女だね。
 ずっと東京摩天楼ビルの屋上でふたりしゃがんでいたね、ネオン街の時計台の広場と同じようにあなたはギター爪弾きながら、わたしは夜景に見とれたままで、ビルの屋上を吹き過ぎてゆく五月の風が気持ち良かった、徒然なるままにあなたは思い出語り、唄っているのかおしゃべりか区別がつかない調子で。
「おふくろが田舎の風俗店で働いてた話したっけ」
「うん」
「だから小さい時はいつも、店の周りでひとりで遊んでた」
「うん」
「風俗街の裏通りに野良猫がいっぱいいてね」
「野良猫」
「ああ、いつもそいつらと遊んでた」
「へえ」
「春夏秋冬幾つ季節は流れていったろう、風俗街の裏通り」
「え?」
「野良の子猫は直ぐに大きくなった、俺なんかより早く生きる術を覚えてね」
「うん」
「来る日も来る日も野良猫と一緒に夕暮れの風俗街を見ているのが好きだった、夜が近付くごとに少しずつ活気が出てきて、何処からともなくおねえさん、おにいさんたち集まってきて、そのうちわいわいがやがや」
「うん」
「眠そうに欠伸する野良猫の頭撫でながら、通りに並ぶ風俗店の看板に点るネオンライト見ていた」
「うん」
 わたしも野良猫になりたいそんな気がして、ぽっと頬が熱くなった。
「ひとつまたひとつ、丸で夢が灯ってゆくように」
 だからネオン街が好きなのねあなた、新宿の夜に故郷の夜を重ねて、どんな街なんだろうそこは、どんな街だったんだろう、どんな音どんなにおいがしていたんだろう、わたしも行ってみたいあなたが生まれ育った風俗街、どんな風が吹いていたんだろう?
「いつまでも見ていたかった、いつまでもいつまでも見て、だけど野良猫は年を取り季節は流れ」
「ねえ」
「今でも思い出してしまう、ふと浮かんでくることがあるんだ、夜明け前とか夕暮れ時とか、一瞬新宿にもしーんと静まる瞬間があるから」
 ボローン、ポロローンって寂びたギターの音色でだけど思い出語りはそこでお終い。
「御免詰まんない話しちゃって、誕生日なのに」
「ううん、楽しかった」
 わたしまた冬を思い出した無性に、ネオン街で初めてあなたと雪を見た夜のこと、冬の寒さが恋しくなってどうせまたがたがた震えるだけなのに、今夜雪が降らないかなあなんて願った五月なのに馬鹿ね、わたしも一月に生まれたかった、あなたと同じ冬に生まれたかったなあなんてつい思ってしまった罰当たりねわたし。
 あなたは立ち上がり屋上を囲む金網につかまって、わたしも隣りに並んで。そしたらあなたはぼそっと、
「でも今はもう、俺にはここが故郷だから」
 って笑ったね、夜景を見下ろすと、摩天楼、繁華街、ネオン街、ネオンライトが瞬いていて、それは夜空の銀河もかすんでしまうくらい眩しくて、それから木馬百貨店の屋上も見えた、暗い寝静まった遊園地の止まったカルーセルが見えたから、わたしもねえわたしもいつまでも見ていたかった、いつまでもいつまでもこの夜の景色、たとえ時は流れ野良猫は年を取ると分かっていても、雪も桜吹雪も降らない五月の夜に。
「そろそろ、行こうか」
「え、うんそうだね、もう行かなきゃね」
 わたし泣きそうな声で答えたね、そんなわたしの頬に五月の風はやっぱりやさしかった。
 ねえきこえてる、ねえこっちの音受話器を通して、あなたの好きだったネオン街のざわめき、ネオン街のにおい、ほらこっちはもうこんなに活気にあふれていつものように何処からともなく見知らぬ男女が次から次へと集まってくるわ、聴こえるでしょこの騒々しさ、見せてあげたい通りに並ぶ風俗店の看板のネオンライトの眩しさ、そうよあなたが言ったようにひとつひとつのネオンに夢が灯っているみたい。
 ねえあなた、今はそっちの夜の景色に新宿の夜を重ねているの、そっちの寂れた港のにおいの中に新宿のにおい捜しているの、港に打ち寄せる夜の潮騒の中にネオン街の喧騒を捜して耳を澄ましていたりするんじゃないでしょうねあなた、もう俺には新宿が故郷だからって言ったくせに、わたしの耳には今もボローンポロローンの寂びたあなたのギターの音色がこびり付いているのに、でも確かに野良猫は年を取り季節は流れ去るものだから、今更あなたを責めたところであなたを責めたところで、ねえ今夜もこの新宿ネオン街の通りを穏やかな五月の風が駆け抜けてゆくわ。
 いい季節に生まれたなって言ってくれたあなた、一月と五月、あなたが生まれた四ヶ月後わたしもひっそりとこの世界に生まれてきた丸であなたを追いかけるように、幼い日わたしが親に連れられ夕暮れの大桟橋でのんびりと外国船やきらびやかな港の景色を眺めていた頃、あなたは野良猫と一緒に風俗街の片隅で点り始めたネオンの看板見ていたんだね野良猫の頭を撫でながら、それから夜が訪れわたしが自分の部屋の窓から星空を眺める頃夢見るように眺めていた頃、あなたは一体何を見ていたのだろう野良猫たちと膝抱え風俗街の片隅で、同じ空の下遠く離れた別々の場所で、いつか出会うとも知らず息をしていたわたしたち、けれどわたし待っていた気がするずっと夜空の星を見上げながら探していた気がして、夜空の星が瞬いているのは明日を夢見て人々がこの地上に生きているから、野良猫もぬくもりを探しているから、だから四ヶ月の空白を埋めようとして今夜もわたし、こうしてあなたに電話してみました。
 あなたの場所からも今わたしの見ている星空が見えるかしら、もうめぐり会いを使い果たしてしまったわたしたち、なのにどうして夜空の星はまだこうしてわたしたちにも瞬いているの、ねえ何処からか野良猫の鳴き声があなたの耳に聴こえてきやしないかしら、野良猫にさえなれなかったわたしの泣き声が。

 御免なさい、また無言電話になっちゃったね、今月四ヶ月遅れでわたしも三十五になりました、大丈夫今夜はもう愚痴をこぼしたりはしないから、大丈夫今夜は大好きな五月の風に吹かれながら大好きなネオン街をとぼとぼとぼとぼ歩いてゆくから、もしもし、じゃおやすみなさい、やっちゃん。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み