第26話 密談
文字数 613文字
ケインはハリス州知事のオフィスに出向いた。SIDの本部からは三ブロック東に行ったところだ。すれ違う人々のすべてが忙しく働いている。働いているように見える。
「ケイン。突然に何の用事だ?」
オフィスに入ってきたケインに驚いた様子もなく、ハリス知事はサインする手を止めずに話しかけた。
「知事、令状を取ってカナリア新教の本部へ踏み込もうと思っているんだが....もう待てない。話だけは通しておく。いつものように処理してもいいし」
知事は革張りの椅子に座ったまま腕を組んで目を閉じてケインの話を聞いた。
「いや、上の指示がな.....」
「上?長官か?」
ケインは詰め寄った。
「そういうことになるな」
「どうも俺が邪魔みたいだな」
ケインは長官を信じていない。何かと言ってケインに仕事をさせようとしない。
「もう待てない。俺が大統領と直接話をつけようか?」
「いやいい。それはやめてくれ。俺もこの州を守りたい。黒幕にたどり着くためにはもっと情報がいる。おそらく国と国が裏で何らかの取引をしているに違いない。そこまで突き詰めるんだ。シューマーは単なる小物だ」
「カナリア新教は不当な金を集めて中国、韓国に金を送っているのは確かだ。いずれこの州を、あの民進平和党を利用して乗っ取るつもりだ。俺は母国を守るためにそいつらを消す。もう時間をかけてはいられない」
知事に訴えかけた。
「そうだな。君に任せる。時期をみてうまくやれよ」
「ああ。わかっているとも」
「ケイン。突然に何の用事だ?」
オフィスに入ってきたケインに驚いた様子もなく、ハリス知事はサインする手を止めずに話しかけた。
「知事、令状を取ってカナリア新教の本部へ踏み込もうと思っているんだが....もう待てない。話だけは通しておく。いつものように処理してもいいし」
知事は革張りの椅子に座ったまま腕を組んで目を閉じてケインの話を聞いた。
「いや、上の指示がな.....」
「上?長官か?」
ケインは詰め寄った。
「そういうことになるな」
「どうも俺が邪魔みたいだな」
ケインは長官を信じていない。何かと言ってケインに仕事をさせようとしない。
「もう待てない。俺が大統領と直接話をつけようか?」
「いやいい。それはやめてくれ。俺もこの州を守りたい。黒幕にたどり着くためにはもっと情報がいる。おそらく国と国が裏で何らかの取引をしているに違いない。そこまで突き詰めるんだ。シューマーは単なる小物だ」
「カナリア新教は不当な金を集めて中国、韓国に金を送っているのは確かだ。いずれこの州を、あの民進平和党を利用して乗っ取るつもりだ。俺は母国を守るためにそいつらを消す。もう時間をかけてはいられない」
知事に訴えかけた。
「そうだな。君に任せる。時期をみてうまくやれよ」
「ああ。わかっているとも」