匿名では猫も虎になる(実際のお前らはもっちり猫)
文字数 1,166文字
白い光に照らされた部屋の中、スナック菓子やカップ麺の空き容器が転がっていた。その中心には人を駄目にするアイテムが沢山置かれ、その内人を駄目にするクッションの上に少女は居た。
少女は、タブレット端末でニュースを検索しながらポテチを食い、ジュースを飲んではポテチを食った。塩味のポテチにコンソメ味のポテチ、のりしお味のポテチに辛いポテチ。少女は、タブレット端末を汚さぬ様、箸でポテチをつまんでは口に運び、咀嚼している間にもポテチをつまんだ。ポテチと言うポテチは少女の口に入っては砕かれ、ポテチの空袋が部屋に増えた。
目的の記事を見付けたところで、少女は内容を読むことに集中した。その記事は、ユキが連れ帰った子供について書かれたもので、それを読んだ少女は軽く笑った。
「相変わらず、公僕は言い訳がましいねえ」
少女は、楽しそうに足を上下に動かし、関連記事と言う記事を読み始めた。そのどれにも、同じ内容が書かれているばかりで、少女は退屈そうに欠伸をする。
「やっぱり、面白いのは匿名のコメントよねえ」
少女は、チョコのかけられたポテチに手を伸ばし、少しずつ食べながらタブレットを操作する。そして、ユキが連れ帰った子供、その保護者に対する罵詈雑言を読んでは笑顔になり、ポテチを食べた。
少女は、炎上コメントには油を注ぎ、火種を見つけては上手く炎上させた。少女は、上手く燃やしては新たなポテチを開封し、ポテチを食べてはタブレットを操作した。
近くにポテチが無くなった時、少女はタブレットを充電器に差して立ち上がった。その口元はポテチの油分で汚れ、顔は塩分の過剰摂取で浮腫んでいる。しかし、少女はそのどちらも気に留めず、ポテチの空袋を拾っては畳み始めた。
ポテチの空袋は空気を抜かれながら細く畳まれ、解けぬ様に結ばれた。細いとは言い難い少女の指は器用で、ポテチの空袋は次々に畳まれては堅結びを施されていった。小さく固められたポテチの空袋はゴミ箱に入れられ、ゴミ箱が満杯になる頃、ポテチの空袋は床から消えた。
少女は、ゴミ箱からゴミ袋を引っぱり出し、しっかりと結んでから部屋を出た。少女は、それを調理場まで運んで行き、そこで新しいポテチや飲み物を探し始めた。しかし、ポテチのストックはそこに無く、知育菓子が沢山ストックされていた。
「カルラん、お腹空いたの?」
サクの問いにカルラは振り向き、口元の油を慌てて拭った。
「直ぐにはご飯しか出せないけど、リクエストが有れば作れるよ?」
そう問われたカルラは困惑し、少しの間を置いてから首を振った。この時、タイミング良くユキが調理場に顔を出し、代わりにリクエストを次々に挙げた。サクは、快くそのリクエストを承諾し、直ぐに調理に取り掛かった。一方、カルラは知育菓子を抱えられるだけ抱え、逃げる様に調理場を去った。
少女は、タブレット端末でニュースを検索しながらポテチを食い、ジュースを飲んではポテチを食った。塩味のポテチにコンソメ味のポテチ、のりしお味のポテチに辛いポテチ。少女は、タブレット端末を汚さぬ様、箸でポテチをつまんでは口に運び、咀嚼している間にもポテチをつまんだ。ポテチと言うポテチは少女の口に入っては砕かれ、ポテチの空袋が部屋に増えた。
目的の記事を見付けたところで、少女は内容を読むことに集中した。その記事は、ユキが連れ帰った子供について書かれたもので、それを読んだ少女は軽く笑った。
「相変わらず、公僕は言い訳がましいねえ」
少女は、楽しそうに足を上下に動かし、関連記事と言う記事を読み始めた。そのどれにも、同じ内容が書かれているばかりで、少女は退屈そうに欠伸をする。
「やっぱり、面白いのは匿名のコメントよねえ」
少女は、チョコのかけられたポテチに手を伸ばし、少しずつ食べながらタブレットを操作する。そして、ユキが連れ帰った子供、その保護者に対する罵詈雑言を読んでは笑顔になり、ポテチを食べた。
少女は、炎上コメントには油を注ぎ、火種を見つけては上手く炎上させた。少女は、上手く燃やしては新たなポテチを開封し、ポテチを食べてはタブレットを操作した。
近くにポテチが無くなった時、少女はタブレットを充電器に差して立ち上がった。その口元はポテチの油分で汚れ、顔は塩分の過剰摂取で浮腫んでいる。しかし、少女はそのどちらも気に留めず、ポテチの空袋を拾っては畳み始めた。
ポテチの空袋は空気を抜かれながら細く畳まれ、解けぬ様に結ばれた。細いとは言い難い少女の指は器用で、ポテチの空袋は次々に畳まれては堅結びを施されていった。小さく固められたポテチの空袋はゴミ箱に入れられ、ゴミ箱が満杯になる頃、ポテチの空袋は床から消えた。
少女は、ゴミ箱からゴミ袋を引っぱり出し、しっかりと結んでから部屋を出た。少女は、それを調理場まで運んで行き、そこで新しいポテチや飲み物を探し始めた。しかし、ポテチのストックはそこに無く、知育菓子が沢山ストックされていた。
「カルラん、お腹空いたの?」
サクの問いにカルラは振り向き、口元の油を慌てて拭った。
「直ぐにはご飯しか出せないけど、リクエストが有れば作れるよ?」
そう問われたカルラは困惑し、少しの間を置いてから首を振った。この時、タイミング良くユキが調理場に顔を出し、代わりにリクエストを次々に挙げた。サクは、快くそのリクエストを承諾し、直ぐに調理に取り掛かった。一方、カルラは知育菓子を抱えられるだけ抱え、逃げる様に調理場を去った。