空飛ぶスパゲティ・イカ墨モンスター
文字数 1,379文字
「出動の時間だ」
カルラの移動を遮る様に、謎の生き物が立ち塞がった。その生き物は、体の形を自由に変え、カルラが逃げられない様に取り囲む。また、変身に必要なアイテムは謎の生き物が所持しており、それもカルラの逃げ場を奪っていた。
「戦闘準備をしろ」
カルラの前には毛衣の入った鞄が差し出され、その蓋は所有者が受け取った瞬間に開いた。鞄の中からはカラカルの毛衣が飛び出し、光を纏いながらカルラの体を覆っていく。
カルラの変身が終わった時、謎の生物は目を光らせた。すると、カルラの全身は赤い光に包まれ、光が消えた時にはカルラの姿も消えていた。
同じ頃、料理を待つユキの元に謎の生物は居た。謎の生物はユキ用の鞄を所持しており、ユキは不満げにそれを受け取った。そして、ユキヒョウの毛衣を身に纏うと、サクの居る調理場から姿を消した。サクはユキの消失に驚くことなく、リクエストされた料理を作っていは。しかし、その黒髪の下からは黒い猫耳が飛び出し、音を拾う様に様々な方向へと動いていた。
ユキとカルラは、同じ場所に転送されていた。彼女達の傍らには謎の生物が居り、上空には黒いスパゲティが渦を巻いている。
「空飛ぶスパゲティ・イカ墨モンスターだ」
謎の生物の解説に、カルラは不快そうな表情を浮かべた。一方、ユキは上空のモンスターを見上げ、何故か涎を垂らした。
「カラカルの跳躍力が、最適だろう」
カルラは、非難がましい眼差しで謎の生物を見た。しかし、謎の生物は何も言わず、ただただカルラの背中を押しまくった。
謎の生物は、カルラの内股やら首筋をくすぐり、背中も押し続けた。カルラは、暫くそれに対抗したが、諦めたのか上空のモンスターへ向かって高く飛んだ。すると、モンスターからは黒い触手が何本も伸ばされ、カルラはそれにあっさり捕まってしまう。
黒い触手は、カルラの体に絡み付き、口を手始めに隙間と言う隙間に入ろうとした。カルラは、黒い触手から逃れ様ともがくが、そうすればそうする程、触手はカルラの体に食い込みまくった。
「あそこ、だな」
謎の生物は、モンスターの一部を指し示した。そこには、紫色に輝く、宝石らしきものがあった。その宝石らしきものは、カルラの方に触手が向かう程に剥き出しになり、今や半分以上が露出している。
ユキは、謎の生物が指し示した箇所を見つめ、自慢げな笑みを浮かべた。ユキは四つん這いになり、爪を地面に食い込ませた。それから、自慢の尻尾をモンスターへ向けて伸ばし、紫色に輝く物体へ尻尾を向けた。
ユキの尻尾は、素早く触手を抉り、紫色の何かを包み込んだ。モンスターは、カルラを拘束する触手をユキにも向けようとするが、それより先にユキが紫色の塊を引っ張り出した。すると、モンスターは奇怪な声を上げて震え、カルラを包み込んだまま徐々にその体を崩壊させた。
ユキは、尻尾に紫色の塊を掴んだまま、謎の生物の前に差し出した。謎の生物は、それを受け取ると飲み込み、ユキの尻尾は元の形へ戻った。
「帰ろうぞ」
謎の生物は、カルラが戻らないにも関わらず言い放った。カルラは、未だ崩壊を続けるモンスターの触手に絡め取られたままで、とてもヌメヌメとしている。
謎の生物が光ると、ユキは瞬時に調理場へ戻された。調理場では、サクがユキの帰還を待っており、テーブルにはリクエスト料理が並んでいる。
カルラの移動を遮る様に、謎の生き物が立ち塞がった。その生き物は、体の形を自由に変え、カルラが逃げられない様に取り囲む。また、変身に必要なアイテムは謎の生き物が所持しており、それもカルラの逃げ場を奪っていた。
「戦闘準備をしろ」
カルラの前には毛衣の入った鞄が差し出され、その蓋は所有者が受け取った瞬間に開いた。鞄の中からはカラカルの毛衣が飛び出し、光を纏いながらカルラの体を覆っていく。
カルラの変身が終わった時、謎の生物は目を光らせた。すると、カルラの全身は赤い光に包まれ、光が消えた時にはカルラの姿も消えていた。
同じ頃、料理を待つユキの元に謎の生物は居た。謎の生物はユキ用の鞄を所持しており、ユキは不満げにそれを受け取った。そして、ユキヒョウの毛衣を身に纏うと、サクの居る調理場から姿を消した。サクはユキの消失に驚くことなく、リクエストされた料理を作っていは。しかし、その黒髪の下からは黒い猫耳が飛び出し、音を拾う様に様々な方向へと動いていた。
ユキとカルラは、同じ場所に転送されていた。彼女達の傍らには謎の生物が居り、上空には黒いスパゲティが渦を巻いている。
「空飛ぶスパゲティ・イカ墨モンスターだ」
謎の生物の解説に、カルラは不快そうな表情を浮かべた。一方、ユキは上空のモンスターを見上げ、何故か涎を垂らした。
「カラカルの跳躍力が、最適だろう」
カルラは、非難がましい眼差しで謎の生物を見た。しかし、謎の生物は何も言わず、ただただカルラの背中を押しまくった。
謎の生物は、カルラの内股やら首筋をくすぐり、背中も押し続けた。カルラは、暫くそれに対抗したが、諦めたのか上空のモンスターへ向かって高く飛んだ。すると、モンスターからは黒い触手が何本も伸ばされ、カルラはそれにあっさり捕まってしまう。
黒い触手は、カルラの体に絡み付き、口を手始めに隙間と言う隙間に入ろうとした。カルラは、黒い触手から逃れ様ともがくが、そうすればそうする程、触手はカルラの体に食い込みまくった。
「あそこ、だな」
謎の生物は、モンスターの一部を指し示した。そこには、紫色に輝く、宝石らしきものがあった。その宝石らしきものは、カルラの方に触手が向かう程に剥き出しになり、今や半分以上が露出している。
ユキは、謎の生物が指し示した箇所を見つめ、自慢げな笑みを浮かべた。ユキは四つん這いになり、爪を地面に食い込ませた。それから、自慢の尻尾をモンスターへ向けて伸ばし、紫色に輝く物体へ尻尾を向けた。
ユキの尻尾は、素早く触手を抉り、紫色の何かを包み込んだ。モンスターは、カルラを拘束する触手をユキにも向けようとするが、それより先にユキが紫色の塊を引っ張り出した。すると、モンスターは奇怪な声を上げて震え、カルラを包み込んだまま徐々にその体を崩壊させた。
ユキは、尻尾に紫色の塊を掴んだまま、謎の生物の前に差し出した。謎の生物は、それを受け取ると飲み込み、ユキの尻尾は元の形へ戻った。
「帰ろうぞ」
謎の生物は、カルラが戻らないにも関わらず言い放った。カルラは、未だ崩壊を続けるモンスターの触手に絡め取られたままで、とてもヌメヌメとしている。
謎の生物が光ると、ユキは瞬時に調理場へ戻された。調理場では、サクがユキの帰還を待っており、テーブルにはリクエスト料理が並んでいる。