たすけて

文字数 374文字

 メッセージを送信して、私は怖すぎて泣いた。
 明日もバイトだというのに、どうしよう、怖いよ、と。
 ものの数分で、先程の人から返事がくる。

『一時間前くらいに、例の投稿に書き込みしたけど、返事ないんだよね。
だから、色々言われてるのは、デマだってことはわかるよ』

 一人でも味方がいた。
 光が射し込んだ気がした。
 そして、発信源に向かって、表でやり取りを始めていた。
 引用からコメントにいたるまで、所謂、論破していた。
 どこの誰かはわからないけれども、助けてくれた。
裏での心配してるアピールじゃなく、表での正々堂々と戦いを挑んで助けてくれようとしている。

「……ありがとう……」

 部屋には私一人しかいないのに、私はポツリと呟いた。
 なんだか安心したら、猛烈な眠気が襲ってきた。
 まだお風呂にも入っていないのに。
 私は、気絶するかのように、そのまま目を閉じた。
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