第２話　命令、そして出会い

「菊川さん、依頼です。竹下翔(たけしたかける)という男を殺せ、と。」
雑務係の者が話しかけてきた。
「了解。職業、特徴などは？どう殺すかとか？」
「今回は上からの命令で、好きなようにするがいいと、おっしゃっていました。ちなみに竹下はマッチングアプリで見つけられるとのことです。」
「そう、分かった。写真とかはある？」
「ありますよ。どうぞ、これです。」　
渡された写真の男はメガネを掛け、知的そうな雰囲気を出している。まあ顔立ちは整っており優しく微笑んでいるためいかにもモテそうな人間だ。
「ありがとう、すぐに見つけ、殺すわ。」

私は家に帰宅すると、さっそく流行りの「マッチングアプリ」に登録した。
ええっと名前、趣味、年齢、職業、顔写真などがいるのか。趣味は読書、、職業はそりゃ研究員ね、、、写真を登録し、、よし出来た。
「竹下翔」を探そうか。検索欄に名前をいれ探す。
すると、すぐに見つけられた。今日はもう遅いし、またメッセージ送ろうか。



『こんにちは。菊川さえです。突然連絡してすみません。あなたのことが気になり、メッセージを送ってしまいました。少しお話しませんか？』
まあ、連絡を待つか。
ピコン。スマホが鳴る。もう連絡きた？
『こんにちは、竹下翔です。実は俺もあなたのこと気になってました。そんなことあるんですね笑ぜひ話してみたいです。なんてお呼びしたらいいですか？』
『なんでも良いですよ。竹下さん。』
『じゃあさえさん。俺のことは下の名前で読んでくださいよ笑』
『そうですか。では翔さん。』
『さえさんの趣味って読書なんですよね？俺も好きです。好きな作者さんとか居るんですか？』
『特にいません。本なら何でも読みますね。』
『そうなんですか笑またおすすめの小説教えてください。』
ここから私達は色々な話をした。
『あの、また「デート」しませんか？俺、さえさんのこともっと知りたいです。』
竹下翔なかなかやるじゃない。これで私もあなたのことを殺せる。
『良いですね、ぜひ私も会いたいです。』
『じゃあ行き先少し考えます。』
『私も考えますね。』
『では、また話しましょう。』