母の日

文字数 426文字

3月末に、いつものように、激しく振り回され傷付けられることがありました。
もう何度も繰り返されてきたこと、腹が立ち、疲れ果てました。

「距離を置こう」

母の日をスルーする。
それが私の大切な一歩になる。

そう思いながら、母のお気に入りのショップで買ったプレゼントを用意して。
迷う気持ちはありました。

母の日は、孫である息子たちと一緒にプレゼントを届けに行く。
母が喜ぶように。母が喜ぶことを。
これが当たり前の私の発想でした。

でも。
やっぱり。

今年は、スルーする。
夫は「そんなこと言わずに、なにかしてあげたら?」と言いましたが「よく考えて決めたことだから。」と母の日を耐えるような気持ちで過ごしました。

母はどう思っているのか知りません。
なんとも思ってないのか、それとも「コロナ禍だから気を遣ったんだろう。」などと都合のいいように解釈しているか……。こちらの決意ほどの思いは伝わっていないような気がします。

それから一切、連絡を取っていません。

遅すぎる親離れの第一歩です。
 
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