終章

文字数 590文字

カーネーションを複雑な気持ちで眺める母の日が来るとは、思ってもみませんでした。

皮肉にも母に感謝を伝えるはずの日が、母との距離を見直すきっかけとなりました。

「親離れの一歩」は、母の日のプレゼントになりませんか?
やっぱり、カーネーションをもらう方がうれしいかな……。



「距離を置きます。」と母に宣言したわけではありません。
ただ「母の日」というイベントになにもしなかった。それだけの、ほんの小さな反乱です。

もう、うまくいかないことを母のせいすることはできません。
都合よく甘えることも。

スッキリと、私は私の人生を生きていこうと思います。


遅過ぎる「親離れ」の小さな一歩を踏み出した、私の記録を読んでくださってありがとうございます。


カーネーションを見るたびに胸が痛くなりませんように。
最初の一歩を踏み出せた母の日の花だと、力がわきますように。


「親離れ」や「子離れ」は悲しいことではなく、成長の前向きな過程ではないでしょうか。

その中で守り守られる関係から、対等な関係へ、そしていずれは立場が逆転して、支え、支えられる関係へと変化していくのでしょうか。




私の「親離れ」は第一章が終わったばかり。
振り返った時「あんなのちっとも第一章の終わりじゃなかった!!まだ入り口のドアノブに手をかけたぐらいだったよ!」と思うかもしれませんね。



第二章、第三章と続いていくであろうこの物語を歩み、見届けようと思います。

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