序章

文字数 659文字

「親離れ」の第一章が終わり、心ががらんどう
になったような気がします。

ここまでくるのにこんなにかかった。
そして、やっと今、初めて「親離れ」をしようと思えた。


2021年の母の日、私は「親離れ」の一歩を踏み出しました。




「子離れ」のステップの時期とも重なり、親の目線、子どもの目線、どちら側からも見ることができたのは、私にとって大きなことでした。

それまでは子どもの立場からだけで見ていたので、理不尽なことも「親も大変なんだ」「親も辛いんだ」と受け入れて、また期待して裏切られて……の繰り返しで、「共依存」の関係に陥っていたんだと思います。




息子が中学生になり、急速に大人びてきました。
体がゴツゴツし始め、声がガラガラし、友達、彼女、外の世界の刺激にどんどん飛び込んで行き、今まで以上に私からの干渉を疎ましそうに拒みました。

母親としては、自分を否定されたようで悲しいやら悔しいやら、なのですが、同時に、いつまでも続く母からの干渉に耐え難い気持ちを抱えていた私は、息子の反抗に腹を立てながらも、反抗する気持ちも痛いほどわかる、と葛藤することになりました。

そして考えるうちに「そうか。反抗期というのは、お互いの距離の計り直しなんだな。」と、ストンと腑に落ちたのです。

相手が嫌いなわけでも、この世から消えてほしいわけでもなく「今までの距離では辛いです。お互いに心地よい距離まで離れましょう。」ということなんだな、と。

少し離れて息子と接することで、息子の反抗はスッと収まりました。


さて、娘の立場からの反抗、「親離れ」の話をさせてください。


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