惑う人びと ~オン・ザ・ウェイ~

[現代ドラマ・社会派]

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「だからクリスチャンは厭なんだ」と俺は思っていた。クリスチャンだった母が死ぬ。末期がんらしい。俺は無宗教を通してきた。妹・瑠都(るつ)はクリスチャンで、俺たちは母・花菜(はんな)の治療法や、最後の日々を過ごさせる環境について意見が割れた。面倒なことに俺は教会へ呼び出される。子どもの頃から教会の人――とくに婦人たち――が苦手だった。案の定、取り囲まれて困っていたとき、最近教会に来ているというノンクリスチャンの男・野々辺に助けられる。野々辺は瑠都の中学時代の同級生(俺にとっても後輩)で、自分の母の死に遺恨を抱えており、瑠都と俺の間で気を遣ってくれるのだが、人の心はすれ違い、事態はだれ一人納得できない方向へ流れてしまう。母の死後、俺は野々辺からある手紙を渡されて――。「いまさら心の向きを変えるとか、そう簡単にできるものじゃない。だけど」俺に訪れた変化とは? 聖書引用は12話にて、第1コリント16:22。姉妹編に『橋で祈る ~夜の底を流れるもの~』。

現代の日本のキリスト教文学+いまどきのキリスト者=いまどきのキリスト教文学=いまキリ=IMAKIRI
※参考文献:『聖書 新共同訳』(日本聖書協会)

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小説情報

惑う人びと ~オン・ザ・ウェイ~

真帆 沁 MAHOshin  msgt2009

執筆状況
完結
エピソード
12話
種類
一般小説
ジャンル
現代ドラマ・社会派
タグ
オリジナル, キリスト教, 教会, 男主人公, シリアス, 聖書, 現代, 家族, 切ない, クリスチャン
総文字数
22,376文字
公開日
2017年12月09日 22:56
最終更新日
2018年11月08日 22:30
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