目次
完結 全26話
2019年08月23日 16:00 更新
- プロローグ2019年06月13日
- 第1話 鈴木君2019年06月14日
- 第2話 JAZZ BAR2019年07月18日
- 第3話 あの頃の輝き2019年06月21日
- 第4話 奏太がいない寒さ2019年06月24日
- 第5話 二度目のJAZZ BAR2019年07月02日
- 第6話 奏太のいない新年2019年07月01日
- 第7話 何が?2019年07月10日
- 第8話 不思議だね2019年07月08日
- 第9話 誤解2019年07月12日
- 第10話 今ない愛2019年07月17日
- 第11話 憶えている2019年07月19日
- 第12話 知らない過去2019年07月22日
- 第13話 笑っていれば2019年07月25日
- 第14話 あの頃の辛さ2019年07月29日
- 第15話 安心できる相手2019年08月02日
- 第16話 記憶2019年08月02日
- 第17話 甘え2019年08月05日
- 第18話 天秤の傾き2019年08月08日
- 第19話 優しさに溢れている2019年08月11日
- 第20話 抑えていた感情2019年08月14日
- 第21話 気づいた気持ち2019年08月16日
- 第22話 胸のざわつき2019年08月20日
- 第23話 涙を知った2019年08月21日
- 第24話 笑顔の箱2019年08月23日
- 最終話 温かさに包まれて2019年08月23日
登場人物
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垂れこめた霧の中に閉じ込められていた霧の中から洸太や鈴木君や俊君や家族から 元気を貰ってようやく新生菫ちゃんの人生が始まりましたね。 まだ、若いから本当の人生はこれからだ。 菫ちゃんに乾杯!
菫が鈴木君に同情するのは女性だからやむを得ないが、少し冷静に考えると奇妙である。 父親が他界し、母一人息子一人になったら、息子は母を一人残して別居出来るものだろうか。 母親が気丈、且つ、丈夫で、私のことは心配いらないよと息子を送り出す場合は別だが。 この母親は特異な精神状態だから息子としたら実家に戻るか、自分のもとに引取るか、 鈴木君ならそういう気遣いをするべきだった。 自殺未遂までされては、親孝行な鈴木君は退社して実家に戻るしかない。 さて、菫はどうするか。
菫が洸太に「もういいよ」と言ったのは一寸気遣いが足りない。 でも、洸太は4才年上だけに大人だね。 鈴木君の連日欠勤は異常。 普通まわりの人間はみんな事情を知っている筈。 ストーリーにリアリティが欠けるのではないか。 両親とか身内の誰かが重病らしいけど、3~4日で帰って来るなら大したことなかったのだろう。 ただ、以前、俊君が鈴木君が大変だと言っていたというのは、これも何故菫は聞き返さなかったのか。
厳しい冬のあとに真っ先に咲くのは梅の花。 しかし、桜の花が咲かないと春は来ない。 鈴木君が桜の花を見せてくれて、菫ちゃんに又春が来る予感。 然し、桜の花は直ぐ散るから、物語の行く末はまだまだ分からない。
物語はいよいよ盛り上がりを見せ、それと共に筆捌きが冴えてきましたね。 洸太の愛と鈴木君の愛はどちらも美しく書けていますよ。 然し、肝心の菫ちゃんの気持はまだまだそれどころではありませんね。 此処まで来てもまだ先行きを読ませないのも上手いです。
のりのりですね。 文章力は絶好調。 然し、物語の方はというと、主人公は逆行性健忘に落ちいったくらい弱い精神の持ち主の菫ちゃんですよ。相当時間をかけないと正常な状態にはならない筈。それを洸太が突然の墓参で記憶を取り戻させるという 強硬手段に出たあとでしょう。菫ちゃんの神経が再びおかしくなってもおかしくない。 にも拘らず、俊君と鈴木君に全部話して酔いつぶれるという物語は理解に苦しむところ。
何故洸太はこのタイミングで菫を奏太のお墓に連れて行ったのかは良く分からないまま。 大きなショックを受けて記憶に蓋をしてしまった菫だが、もう3年も経過し、 菫の体力がついていて、大丈夫だろうと考えたのだろうね。 菫が俊君の料理が食べられるJAZZ BARに行こうと考えたのは、矢張り自力で踏み出して 行く力を持っている証拠だから、菫ちゃんは大丈夫だね。 鈴木君が可哀そうだけど、事情が分れば彼も自分の進むべき道をみつけるのだろうか。