第26話
文字数 1,275文字
「Web3.0の潮流からDAOを利用したSNSが主流になっていく中で、プラットフォームを選ばない
個人の確立が重要視されていくと予想されている。つまりブランディングだ。
今、既存のプラットフォームで確立されているインフルエンサーと呼ばれる一部の人間と、これからのWeb3.0が急激に進む中で台頭していくWeb3.0時代のインフルエンサーとの入れ替わりが起こると予想されている。
そこで、プラットフォームを選ばない、もしくはボーダレスなインフルエンサーという存在が一部の限られた人間だけの特別なものではなく、誰にとっても形勢逆転、下剋上になるブルーオーシャン市場が形成されつつあるのが理解できるだろう。
そこで、僕らがしたいことはこの個人単位でのブランディングビジネスだ。
日本でも国が率先して副業を推進している現在、これからは副業ありき、それが常識になる。
一人でいくつも看板を構えるような個人企業・個人起業の時代に日本は国を上げて舵取りをしてるんだ。つまり・・・・」
あぁ、向坂さんがプロジェクトのことを精力的に説明している。
確かに、国家レベルでの国民の生き方が変わる時代の変わり目にいると思う。
そして、さすが向坂さんだ。俺もこのプロジェクトに携われるのは面白い。ぜひやってみたい。
でも、なんであの女なんだ?
そもそも社外の人間じゃないか?!
疫病神じゃないか・・・・
「向坂さん、話はわかりました。
でも、なぜこのプロジェクトに社外の人間が関わっているんですか?社内の人間だけでもうまく立ち回れるじゃないですか?自分は社外の人間に情報を公開してやる必要はないと感じているんですが・・・
向坂さん、何を考えて・・・・」
そうして、向坂さんを見ると
口元がフッと緩み、眼鏡を外して真っ直ぐな目で静かに、けれど、力強い地響きのような深いバリトンのような声色で言った
「だから、わかってないんだよ。柊。」
そういって、向坂さんはにこやかに続けた
「プロジェクトの概要を君に説明した。その時になぜ、社外の人間が・・・しかも若い女性の田中さんがこのプロジェクトに必要なのか・・・。君では答えが出ないことを田中さんにサポートしてもらうためなんだよ。」
はぁぁぁ〜?
これだけ、俺を掻き乱して
散々迷惑をかけているこの女・・・・いや疫病神に・・・?
一体なにを向坂さんはこの女に期待してるんだ?!
この女は一体何を言って、向坂さんに言い寄ってるんだ?!
騙されるんじゃない!!
向坂さん、騙されてるんじゃ・・・・。
人が良い向坂さん。
笑顔で人懐っこいこの女の毒牙にでもやられたのか?!
あぁ、終わった。
あれだけ尊敬していた向坂さんが、周りが見えなくなっているんだ・・・。
冷静さを欠いている・・・。
視線がどんどん落ちていく・・・
会議室のデスクに笑う疫病神田中の顔が浮かぶ
「向坂さん、血迷ってませんか?」
つい考えている事が、口をついて出てしまった・・・。
目の前の女がどんな表情をしたかなんて興味もなかった・・・。
ただ、向坂さんが騙されてるんじゃないか?!
納得がいかなかった・・・。
頭上から
「ふふふ」という声が聞こえた。
個人の確立が重要視されていくと予想されている。つまりブランディングだ。
今、既存のプラットフォームで確立されているインフルエンサーと呼ばれる一部の人間と、これからのWeb3.0が急激に進む中で台頭していくWeb3.0時代のインフルエンサーとの入れ替わりが起こると予想されている。
そこで、プラットフォームを選ばない、もしくはボーダレスなインフルエンサーという存在が一部の限られた人間だけの特別なものではなく、誰にとっても形勢逆転、下剋上になるブルーオーシャン市場が形成されつつあるのが理解できるだろう。
そこで、僕らがしたいことはこの個人単位でのブランディングビジネスだ。
日本でも国が率先して副業を推進している現在、これからは副業ありき、それが常識になる。
一人でいくつも看板を構えるような個人企業・個人起業の時代に日本は国を上げて舵取りをしてるんだ。つまり・・・・」
あぁ、向坂さんがプロジェクトのことを精力的に説明している。
確かに、国家レベルでの国民の生き方が変わる時代の変わり目にいると思う。
そして、さすが向坂さんだ。俺もこのプロジェクトに携われるのは面白い。ぜひやってみたい。
でも、なんであの女なんだ?
そもそも社外の人間じゃないか?!
疫病神じゃないか・・・・
「向坂さん、話はわかりました。
でも、なぜこのプロジェクトに社外の人間が関わっているんですか?社内の人間だけでもうまく立ち回れるじゃないですか?自分は社外の人間に情報を公開してやる必要はないと感じているんですが・・・
向坂さん、何を考えて・・・・」
そうして、向坂さんを見ると
口元がフッと緩み、眼鏡を外して真っ直ぐな目で静かに、けれど、力強い地響きのような深いバリトンのような声色で言った
「だから、わかってないんだよ。柊。」
そういって、向坂さんはにこやかに続けた
「プロジェクトの概要を君に説明した。その時になぜ、社外の人間が・・・しかも若い女性の田中さんがこのプロジェクトに必要なのか・・・。君では答えが出ないことを田中さんにサポートしてもらうためなんだよ。」
はぁぁぁ〜?
これだけ、俺を掻き乱して
散々迷惑をかけているこの女・・・・いや疫病神に・・・?
一体なにを向坂さんはこの女に期待してるんだ?!
この女は一体何を言って、向坂さんに言い寄ってるんだ?!
騙されるんじゃない!!
向坂さん、騙されてるんじゃ・・・・。
人が良い向坂さん。
笑顔で人懐っこいこの女の毒牙にでもやられたのか?!
あぁ、終わった。
あれだけ尊敬していた向坂さんが、周りが見えなくなっているんだ・・・。
冷静さを欠いている・・・。
視線がどんどん落ちていく・・・
会議室のデスクに笑う疫病神田中の顔が浮かぶ
「向坂さん、血迷ってませんか?」
つい考えている事が、口をついて出てしまった・・・。
目の前の女がどんな表情をしたかなんて興味もなかった・・・。
ただ、向坂さんが騙されてるんじゃないか?!
納得がいかなかった・・・。
頭上から
「ふふふ」という声が聞こえた。