第22話
文字数 1,059文字
その後一緒に帰った帰り道で、塾がない日に佳凛ちゃんの家に集まって、みんなで勉強会をすることになった。とっても楽しみで、私はこの後に起こることを想像もしてなかった。
「やべ、やっちゃた。」
「てく!大丈夫?」
私はてくに駆け寄った。王宮の中を歩いていた時、前から歩いてきたてくが資料を落としちゃったの!しかも結構広がっちゃった!
「すいません。」
てくは謝りながら資料を集める。私も一緒になって床に散らばった資料を集めだした。
「姫、これ姫が小さかった時のやつじゃないですか?」
「え?どれ?」
てくが差し出した写真を見ると、そこには可愛らしいピンクのドレスに身を包んだ私がいた。まだ幼く、幼稚園生ぐらいに見える。そばには綺麗なドレスとタキシードを着たママとパパがいた。パパの頭の上にはキラキラの王冠が乗っていた。
「ほんと。すごく懐かしい。」
「姫、その写真差し上げます。」
「え?」
ダメでしょ!?王国の資料なんじゃないの?そんな勝手に持ち出して大丈夫?
「ポポには秘密ですよ。では!」
「え、ちょっと!」
私が何かを言う前にてくは資料を抱えて歩き出していた。えー!この写真どうしよう。
「姫!ここにいましたか!女王様がお呼びです。」
「ポポ!」
廊下の角からポポがひょっこりと顔を出した。反射的に写真を背中に隠す。
「王宮の会議室でお待ちだそうです。」
会議室で?何かあったのかな?会議室なんて普段は全然使わない部屋だ。ちょっと緊張するな。私は写真をポケットに突っ込み、ポポについていく。
「失礼します。姫をお連れしました。」
「入って。」
ポポに続いて部屋に入ると、大きなテーブルに小さなお菓子が置いてあった。ママはお洒落で綺麗なカップで紅茶を飲んでいた。ポポは私より前に出て、イスに私を座らせてくれる。その後、一礼して出ていった。ママがお菓子を進めてくれる。こういう時は、悪い話がある時。何があったの?本当に不安になってきた。
「何があったの?」
一呼吸おいてからママが言った。
「悪夢の力が強くなってきてる。」
「え?」
確かにロムアの力が弱くなっているのは分かっている。でも、悪夢の力まで強くなっているなんて。どうして?
「な…なんで?どうして?そんな……。」
「落ち着いて。ロムアの力が弱くなってるだけじゃない。元々私とパパとふうかの三人で皆を守っていたでしょ?なのに、パパが抜けちゃって二人では皆の夢を守りきれてないみたい。悪夢が野放し状態。分かる?」
「やべ、やっちゃた。」
「てく!大丈夫?」
私はてくに駆け寄った。王宮の中を歩いていた時、前から歩いてきたてくが資料を落としちゃったの!しかも結構広がっちゃった!
「すいません。」
てくは謝りながら資料を集める。私も一緒になって床に散らばった資料を集めだした。
「姫、これ姫が小さかった時のやつじゃないですか?」
「え?どれ?」
てくが差し出した写真を見ると、そこには可愛らしいピンクのドレスに身を包んだ私がいた。まだ幼く、幼稚園生ぐらいに見える。そばには綺麗なドレスとタキシードを着たママとパパがいた。パパの頭の上にはキラキラの王冠が乗っていた。
「ほんと。すごく懐かしい。」
「姫、その写真差し上げます。」
「え?」
ダメでしょ!?王国の資料なんじゃないの?そんな勝手に持ち出して大丈夫?
「ポポには秘密ですよ。では!」
「え、ちょっと!」
私が何かを言う前にてくは資料を抱えて歩き出していた。えー!この写真どうしよう。
「姫!ここにいましたか!女王様がお呼びです。」
「ポポ!」
廊下の角からポポがひょっこりと顔を出した。反射的に写真を背中に隠す。
「王宮の会議室でお待ちだそうです。」
会議室で?何かあったのかな?会議室なんて普段は全然使わない部屋だ。ちょっと緊張するな。私は写真をポケットに突っ込み、ポポについていく。
「失礼します。姫をお連れしました。」
「入って。」
ポポに続いて部屋に入ると、大きなテーブルに小さなお菓子が置いてあった。ママはお洒落で綺麗なカップで紅茶を飲んでいた。ポポは私より前に出て、イスに私を座らせてくれる。その後、一礼して出ていった。ママがお菓子を進めてくれる。こういう時は、悪い話がある時。何があったの?本当に不安になってきた。
「何があったの?」
一呼吸おいてからママが言った。
「悪夢の力が強くなってきてる。」
「え?」
確かにロムアの力が弱くなっているのは分かっている。でも、悪夢の力まで強くなっているなんて。どうして?
「な…なんで?どうして?そんな……。」
「落ち着いて。ロムアの力が弱くなってるだけじゃない。元々私とパパとふうかの三人で皆を守っていたでしょ?なのに、パパが抜けちゃって二人では皆の夢を守りきれてないみたい。悪夢が野放し状態。分かる?」